育児アンガーマネジメント②シャッターチャンス
昨日は育児での怒りとその場を離れることについて
今日は子供の失敗を怒らない方法のひとつについて
子供を怒るきっかけとして多い
こぼす、汚す、壊すの類い
ちゃんとできるのが良いこと
しっかりした子になってほしい
うちの子だけできなくて不安
もっとちゃんとした親にならなければ
と思っていたりすると
許しがたい怒りを感じる事柄かもしれない
この根本にあるものを緩めるには自分としっかりと向き合うそれ相応の時間が必要になってくるので
違う方向からのアプローチとして
「失敗は子供の脳が発達するチャンスだ!しかも自己肯定感を育むチャンス!」と思う方法である
「またこぼして!」「また汚して!」「何回言ったら分かるの!」「もっとちゃんとして!」
と叱られ続けたり、体罰やネグレクトを受けていると、脳の記憶に関わる「海馬」や情動を司る「帯状回」の領域を萎縮させることが分かっている
対して
「さあ、どうやって片付けたらいいと思う?」
「今度はどうすれば良いと思う?」
「どんな風にできたらかっこいい?」
などの質問をすると
子供は考えイメージし
(ここで、親が求める答え、親にとっての正解を答えなくても良しとするのが大切。頑張って考えたことを否定されたら、考えると否定されるものだと学習し、考えることをしなくなる。
答えが出なくても、考えられたら良しとする)
「自分で考えることができて素晴らしいね」
と言えば
自分で考えると褒められるんだ嬉しい
と感じ幸せホルモンのセロトニンが放出
そして考えている時は脳が働いている状態で
脳は使えば使うほど神経細胞同士がつながっていき、ネットワークがより高度になるため
情報伝達が早くなり、記憶力も高まり、計算や思考などばかりでなく、無意識に体を動かしやすくなる
というわけで
この時点で既に考える力や想像力が育まれている上に気持ちも良くなっている
それを繰り返し
ついには失敗せずできるようになった時には
「失敗した時は、次はどうすればできるようになるか考えれば良いんだ」と学習し
失敗を恐れずやりたいことはやる
という強い心になっていく
失敗したくないからやりたくないという思考にはならない
という理屈はよく分かるがしかし!
洗濯して綺麗にセットしたコタツ布団の上に生卵が落ちていたり
冷蔵庫開けたら開いてる牛乳パックが横向きに置かれていて一面が白くなっていたり
絵の具置いてあるトランポリンでぴょんぴょんして血飛沫飛んだみたいになっていたり
などなど
我が家は怒る前に固まることが多いのだけれど
次の瞬間にイラッとした時にはすかさずスマホで写真を撮ってきた
写真に撮ることで
また説明しやすいネタが増えたと思えるし
平日はこんな惨事なんですよと笑いながら夫に育児の日常を知らせることもできる
なにより写真になると出来事を客観視せざるを得ない
イラッ
から
シャッターボタンを押すまで
短くて3秒
携帯取りに行き長くて10秒
もっとうまいこと状況が分かるように撮ろうとしてる間に1分経過
撮ったの確認している間に2分経過
イラッから怒りがピークを迎えることなく
むしろまたやってくれたな
これはシャッターチャンス!
と面白がる体勢になっている
アンガーマネジメント写真術である
もちろん、危険な時や、更なる惨事に繋がる場合はそんなことをしている余裕はないが
片付ければ済む程度のことにおいては
有効な方法なのではないかと思う
どんなことでも
笑い飛ばして面白がる練習をしていれば
怒る時間より笑顔の時間が増え
自分も子供も
元気な心でいられる
そんな我が家は
今ではすっかり
そんな写真を撮る機会が減った
これは5年前の一枚