増え続けたネズミはストレスで死ぬ
最近、禅とは何か?を追求する中で、この本に出会いました。
この本の中に面白い話が書いてあったのでちょとシェアしてみたいと思います。
このネコとネズミの関係は、まさに今の私たちを象徴しているかのように私は感じました。
科学技術が一気に発展した今、私たちはこのネズミのようになっている気がします。
世界中で人間の数はうなぎ登りで上がっていく。と言うか、これまで上がってきた。
特になんの不足もなく、なんの緊張感も持たずに、ただ自分の欲望だけを追って生きていればいい世界、そんな世界の中で人間は自らの欲のままに、このネズミのように繁殖を続けてきた。
その結果、このネズミのように、人間はどんどんと増えていった。
けれども、ある限度まで増えると、突然ネズミが死んだように、私たちも今死んでいる気がしてなりません。
動物も、人間もあまり増えすぎると、ストレスが増える。そしてそのストレスによって死んでしまう事もある。
今のこの人間社会は、あまりにも増えたこの人間によって生み出されたストレスがそこら中に蔓延している気がします。まさに呪術回戦。
人が増えれば、ものを取り合うために、自分の命を守るために、家族を守るために、自国を守るために、戦争が起こりやすくなるし、人が増えれば、食料も取り合う。ストレスも増える。
なんだか、人が増えると、人間の内面がどんどんそれに比例して削られていくようです。
どんどん豊かになり、ものがあふれて何でもかんでも皆スムーズにことが運んでいくことが今この世界ではよしとされていますが、これをこのまま続けていくと、私たちもきっとこのネズミのようにストレスで死んでしまう日が来るんではないかと思ったりします。
だから、あえてスムーズにいかないことを私たちは、この社会に投げ入れることが大切な気がします。そのうまくいかないことがあるからこそ、人間の力ではどうにもならないことが起こるからこそ、私たちはきっと死なずに生きていけるのかもしれません。
このネズミにならないためには、何でもかんでも自分でコントロールしようとすることではなく、コントロール出来ないことも自分の中に作り出す必要がある気がします。
うまくいくこととと、うまくいかないことは相互依存関係にあると思います。
何でもかんでもうまくいく世界がきれいなのか?正解なのか?それとも、その中にうまくいかないことも含んでいるからこそ、世界はきれいなのか?
最近、こんなことをよく考えます。
プラスにプラスで世界は前進するのか?それとも、プラスにはマイナスが必要なのか?最近、こんなことをぼんやりと考える。
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