#97 食卓には今日もアレ。爽やかキリリ、しょっぱ辛~~🍋🌶
日本の素晴らしい香辛料に「柚子胡椒」がありますねぇ。
もちろん胡椒と呼んでも、ラーメンに合う白やステーキに合う黒のこしょうのことではない。青唐辛子をペースト状にしたものがベースだ。
もう定番化した香辛料になっているが、最初に食べた時の美味しさは衝撃的だった。
どんなに美味しくても私が日本に住んでいない以上、日本から持ち帰ったものはたちまち底をつく。
「自分で作れないか」と思うが、英国で柚子が手に入らないのではどうしようもない‥‥
にしても、何か代わりになるものが欲しいと考えた結果、まあ考えるほどでもなかったが、柚子の代わりにレモン、そしてチリペッパーと塩を全てブレンダーに入れてペースト状にしてみた。
たいした誕生物語でもなかったが、こうして我が家のレモン胡椒ならぬレモンチリが生まれた。
レモンの白い内皮は苦みがあるというけれど、果汁以上に栄養価が高いので私は無農薬の国産レモンがあれば間違いなく作るし、丸ごと使う。
私が使わないのはレモンとチリペッパーのヘタ部分くらい。あとは切ったレモンの種は除くけれど、チリペッパーの中の種は入っていた方が辛さが強まるから私は全部楽しむ派。
最初にざっくり切るだけで、ほぼブレンダーが仕事してくれるから、指先で触れた場所がヒリヒリしたりという苦難もない。
はっきり言って簡単すぎる。
柚子胡椒なのだと思わず、これはこういう調味料なのだという新鮮な視点でいただけば、これが結構イケルのだ。
スライスした肉にポテッと乗せて口に入れる。肉の旨みを塩味がうまく引き出し、レモンの爽やかさとピリッとした生唐辛子の刺激‥‥
豆腐にも合うし、ラーメンにも合う。スパゲティにも混ぜるし、サラダにも入れちゃう。餃子にも豚汁にだって合う~。
レモンチリマヨも使い道が多い。
最近塩の代わりに醤油バージョンも作ってみたら、なんだかホッとする美味しさで塩以上に旨みがあるではないの!
何年も使ってきたのに、なぜ今までそうしなかったのか・・と不思議でたまらない。きっと色が鮮やかじゃなくなることに抵抗があったのだと思う。
家族で食べているのだからそんなことにこだわる人間はいなかったのになぁ‥‥
分量は、もったいぶってここに書くほどのことではないのだが、レモン1個に対しチリが2本というのが我が家の大体の目安。
チリにもマイルドなのから激辛までかなり幅があるので、種類に応じて臨機応変に決めるだけだ。家庭によって「これが好き」と思う分量が一番だと思う。
出来上がりの色はレモンを使うかライムを使うかによっても違うし、緑のチリペッパーを使えば黄みどり色、真っ赤なチリペッパーならオレンジ色になる。
塩や醤油といった塩分も「好みで」としか言いようがない。
ジャムなどの空き瓶を熱湯の入った鍋に入れ煮沸消毒してから入れていく。そうやって小分けにされた瓶を、ほぼ毎食テーブルに出してくる。
子どもたちが皆家を離れた今、夫とふたりだけになってしまった食卓を応援してくれるチアリーダーの子みたいな健気さだ。
今日は醤油味で作ったレモンチリを使う。
「イケメンだったレモオ君、ちょっと泥臭い顔色になったわね。
でもなんだか味のある今のあなたがもっとスキかも‥‥
なんてったって爽やかなんだもん。
ヒリヒリするようなあなたの魅力で、今日の夕飯もしっかりキメてくれてありがとう」
あれ?チアリーダーって女の子じゃなかったっけ‥‥なんて思わなくていいよ。今、焦って調べたら、チア男子もがんばってるんだって。
しばらくぶりにnoteに戻って来て、何つまらないこと書いてんだ!って話。
ふふふ‥‥
丁寧に外皮だけすりおろして青唐辛子の種を取って、刻んですり鉢で‥‥という方法でレモン胡椒、あっもう作ってましたか?
失礼しました~。
私のは商標レモンチリ。
苦みもひっくるめておいしいやつなんです‥‥
てへ