ため息俳句 春の畑に出てみれば
夏野菜を支度する時期になった。
春の変わりやすい天気に翻弄され気味のこの頃であったが、そろそろ暖かい日が続いてくれそうだ。
この夏の菜園の作付けの計画を作るのが手始めだ。もとよりそんなに広いというものでないから、無制限に野菜の種類は増やせないのだが、できるだけ多品種少量栽培でゆくつもりだ。
さて、しばらく続いた雨は、畑の雑草をもよく育ててくれたので、雑草の除去が今朝のミッションである。
自分の畑の雑草の一番手は、仏の座である。
畑に出る度にこれまでも、目につくものは抜いてきたのだが、切りがないのだ。
わが畠は十万億土か仏の座 空茶
たんぽぽも、あちらこちらに。これは苺と韮に混じって咲いていた。
たんぽぽは逞しく根を張る。見かけ通りの力強さだ。
その苺は、青い実をつけている。
カモミールも、案外なやっかいものだ。旺盛な繁殖力は懼れるにたりるものだ。なにごとも見かけによらない。
その繁みに、天道虫が重なっていた。
小さな畑であるが、植物以外の命も意外なほど豊かであることに気づくことがある。
もしあるがままに自然があるなら延々と、命は継がれて行くだろう。
昆虫の祖先の出現は、人より遙かに古い。
営みやテントウムシの三億年
これから、梅雨に入るまで畑仕事が忙しくなる。