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【水鳥の歌と生活】2024年9月15日日曜〜9月21日土曜


 九月十五日日曜

 六時過ぎに起床。Podcastで「大吉ポッドキャスト いったん、ここにいます!」「アンガールズのジャンピン」「トムブラウンのニッポン放送圧縮計画」を聴きながら朝の支度をする。

 短歌マガジン(次世代短歌)のお題で短歌を書く。

  あなたにもわかることばをえらびながらわたしのことをかくしてはなす(ひらがなのみの短歌)
  オツベルは最後の行がいいね「おや、 川へはいっちゃいけないったら」(「」(空白)を詠み込んだ短歌)

 一週間の日記をnoteに投稿する。

 仕事のBGMはThe Beach Boys『Friends』にする。

 夕食は職場で冷凍うどんに高菜パスタのソースを絡めて食べる。

 二十三時過ぎに就寝。

 九月十六日月曜

 六時過ぎに起床。Podcastで「髭男爵山田ルイ53世のルネッサンスラジオ」を聴きながら朝の支度をする。

 仕事のBGMはThe Durutti Column『Domo Arigato』にする。日本公演を収めたライブ盤。The Durutti Columnの良さがよく出ていて好きな作品だ。レコードで手に入れたい。

 短歌マガジン(次世代短歌)のお題で短歌を書く。

  ウイルスは去っても何か吐き出したいものがあるのか咳が去らない(題詠「つづくもの」)
  内容はおろかそもそも読んだのか分からぬ本が並ぶ本棚(題詠「老」)

 最後の仕事が少し前倒しになったので、夜はツルヤで買い物をして家で晩酌をする。刺身(鮪、鯛、鮭、烏賊、蒸し海老)を食べて七笑を二合飲む。刺身ばかり食べていたら飽きてしまって少し残す。残した刺身は麺つゆとすりごまで漬けにして冷蔵庫にしまう。

  労働の穢れを祓う夜長酒

 二十三時過ぎに就寝。

刺身ばかりは食べられないと知る

 九月十七日火曜

 六時過ぎに起床。radikoで「伊集院光 深夜の馬鹿力」を聞きながら朝の支度をする。

 前日から飼い犬の調子がおかしい。動きが遅く触っただけで痛そうに鳴いたりする。トイプードルなどの小型犬は腰椎ヘルニアになることがあると聞いたことがあるが何か関節や神経に障害がありそうな雰囲気だ。両親に一度レントゲンを撮ってもらった方が良いのではないかと言い残して出勤する。

 仕事のBGMはLAUSBUB『ROMP』にする。

 仕事の合間にコインランドリーへ。待ち時間にミスタードーナツに行く。チョコリングとアイスコーヒーを注文して、電気グルーヴ『電気グルーヴのメロン牧場ーー死神は花嫁7』を読む。またradikoで「空気階段の踊り場」を聴きながら周辺を歩いたり買い物をしたりする。

 檀一雄全集第一巻収録「帰心」の感想をnoteに投稿する。

 帰宅して犬の様子を聞くと、動物病院に行ったものの触診でもレントゲンでも検温でも異常は見つからなかったとのこと。それでもやはり元気が無い。様子を見るしかないようだ。

 前日の晩酌の残りの漬けにしておいた刺身をレンジアップのご飯に乗せて食べる。その後やっぱり酒が飲みたくなって、仕事のお客さんに貰ったヨーロッパ土産のビール500ml缶一本を飲み、同じくヨーロッパ土産のモーツァルトが描かれたチョコレートを食べる。

 短歌マガジン(次世代短歌)のお題での短歌と、お題なしでの通常の短歌、俳句を書く。

  言い切れる人はたいがい冷たくて同調しないように頷く(題詠「ふわふわ」)
  実体の無いものばかり憧れてそれで楽しくやってきました(題詠「実」)
  半袖のシャツにビールの月見かな
  亡くなったことではじめて耳にする曲に今夜を生かされている

 二十三時過ぎに就寝。

ピエール瀧逮捕を含むメロン牧場

 九月十八日水曜

 六時過ぎに起床。犬は昨日よりは良い気がするが相変わらず元気が無い。radikoで「爆笑問題カーボーイ」を聴きながら朝の支度をする。

 仕事のBGMはJosé Mauro『Obnoxius』にする。訃報で知ったブラジルのミュージシャンで、ジャンルとしてはアシッドフォークとのこと。フォークというよりは映画音楽という感じ。

 夜は友人の家で食事を呼ばれる。夏に一緒に花火を見たのが楽しかったのか、中学生からの交友が繰り返されることを喜んでくれるのか家族のように歓待してくれる。家に泊まれという声を振り切って帰る。

 二十四時過ぎに就寝。

帰りの空

 九月十九日木曜

 六時過ぎに起床。シャワーを浴びて予約していた美容室へ。ヘアカットとカラーをしてもらう。

 ここ最近疲れが溜まっているので松本のスーパー銭湯「おぶ~の湯」へ。二郎系ラーメン「おぶ二郎」を食べてお風呂へ。県内の温浴施設は温泉がメインなのでいわゆるスーパー銭湯という業態は極端に少ない。それらの違いは浴槽の種類の豊富さで、特に電気風呂はほとんど無い。久しぶりの電気風呂で筋肉を締め上げられる感覚を楽しむ。サウナも二セット。風呂から上がって牛乳を飲み、あんずと蕎麦茶のジェラートを食べる。満喫だ。

 松本に来た理由はスーパー銭湯だけではなく、SNSで薦められた映画「箱男」を観に行く。イオンシネマライツに行く。安部公房の同名小説を原作とした映画だが、私は安部公房を一作も読んだことが無いのでむしろ予習を全くせずに観ることにした。思いのほか笑いの多い映画で、おそらく狙ってやっていると思うのだが、登場人物が深刻そうであればあるほど箱を被った見た目がおかしくなるし、登場人物たちの思考や行動がそもそもおかしい。独自の思考や視点に惹かれ同一化しようとする男たちの暴走をボケとするならそれを呆れた目で見つめる女葉子はツッコミの役割で、しかし「もうええわ」と決定的に否定しないために事態はどんどん悪化していく。完全にコメディの構造だ。自己に固執しながら世の中を批評的に眺めて思考を巡らせるだけの男たちに対して、モデルという見られる立場の職業を経てきた葉子が一貫して批判的なのがとても良かった。笑いが多い映画だと思うのだが場内で笑っている人はおらず、ひとりで笑いを我慢しながら観ていた。

 帰りにローソンに寄って買い物をして家で晩酌をする。冷やし中華、とんトロ焼きを食べてサントリートリプル生500ml缶を一本飲む。

 翌日のライブに備えて電気グルーヴの特に『人間と動物』以降の曲を予習として聴きつつ二十三時過ぎに就寝。

おぶ〜の二郎でおぶ二郎

 九月二十日金曜

 六時過ぎに起床。radikoで「おぎやはぎのメガネびいき」を聴きながら朝の支度をする。

 少し早めに家を出て駅前のタリーズへ。アイスコーヒーを飲みながら西村賢太『一私小説書きの独語』を読む。西村賢太が亡くなったあとに出た『本の雑誌』西村賢太追悼号の座談会で、半生を綴るエッセイを書いてもらっていたら突然音信不通になって、あとから「これを続けると小説のタネが無くなる」と言われたというエピソードがあったが、「一私小説書きの独語」がそうだったんだろうか。小説と実際の違いなどにも触れていて興味深い。

 まだ新幹線まで少し時間があるので駅構内の蕎麦屋に入る。サッポロ赤星中瓶を飲み、こんにゃくの味噌田楽を食べる。

  中瓶を空けた目に射す秋日差  

 東北ラガーというビールの350ml缶を買って新幹線へ。社内では檀一雄「照る陽の庭」を読む。山城千佳惠子『檀一雄の従軍日記を読む』を読み終えてから改めて読み直したいと思っていた小説。空襲の合間の兵隊たちの感じなど日記に書かれていたのと同じ感じがある。

 新橋で友人と待ち合わせてホテルにチェックイン。この日は電気グルーヴのライブを見に来たのだが、ライブまではまだ時間があるのでホテル近くの焼き鳥屋へ。焼き鳥や煮込みなど食べてビールを飲む。

 少し早めにZepp羽田へ。物販の列に並ぶも売り切れているものも多く、例えば欲しいと思っていた手拭いは買うことができなかった。メタルキーホルダーとTシャツ、ステッカーを購入。

 ライブはそれはそれは良かった。私は背が低いのでステージ上のメンバーはなかなか見られないのだがVJの流す映像やレーザー光線を見ているだけでも楽しい。まさかこの曲が聴けるとはという曲もやってくれてまさに熱狂、汗だくで踊り続けて帰りには脚がガクガクしていた。

 友人とホテルのある新橋へ。日中見かけて気になっていたタイ屋台風の店へ。お客さんで溢れていて活気がある。お通しのポテトサラダとえびせん、トムヤムクン、パッタイ、ソムタム、ガパオを食べて、シンハービール330ml瓶一本と、バケツビールを飲む。バケツビールはその名の通り小型のバケツ一杯のビールなのだが、作るのを見ているとビールではなくビアボールだった。

 日付も変わってさすがに疲れもあり友人はそこまで酒が強いわけでは無いのでホテルに戻りそれぞれの部屋に分かれて解散。二十四時過ぎに就寝。

正に盟友という二人と一組

 九月二十一日土曜

 七時過ぎに起床。酒が残ることもなく、今のところは筋肉痛も無い。浴場で体を洗い風呂に浸かりサウナと水風呂を一セット。外気浴をしているとビルを抜ける風が気持ちいい。

 一回のドリンクバーでコーヒーとカップスープをいれて部屋に戻る。これが朝食だ。飲みながら前日の日記を書く。

 ホテルをチェックアウトして新橋駅近くの日高屋へ。野菜炒めを食べてホッピーをジョッキ二杯飲む。飲みながら檀一雄「漆黒の天国」を読もうと思うも、スムーズに頭に入ってこなかったので西村賢太『一私小説書きの独語』にする。

 午後になり鶯谷駅へ。ラーメン屋で麻婆豆腐とピリ辛きゅうりを食べて生ビールとレモンサワーをそれぞれジョッキ一杯ずつ飲む。飲みながら西村賢太『一私小説書きの独語』を読む。

 福やを出て信濃路へ。この日は西村賢太を愛読する人たちの飲み会があり私も声をかけていただいたのだ。SNSで繋がりのある方や投稿を見かけたことがある方、LINEのオープンチャットから参加された方などとテーブル席で歓談しつつ飲む。西村賢太『一私小説書きの日乗』や随筆で見かけたことのあるメニュー、赤ウインナー揚げや肉野菜炒め、ハムエッグなどを次々頼んでいって食べながらホッピーや青汁ハイを飲む。

 二次会に向かう方もいるなか、私は新幹線の時間もあるので帰路に就く。大宮駅で新幹線を待つ間チキンカツサンドイッチを買って食べながら生ビールをコップ一杯飲む。最後に駅弁とビールを買って新幹線に乗り込もうと思うも駅弁の店はすでにしまっており、代わりに車内では自動販売機で買ったクリームパンとプリングルスのサワークリームオニオン味を食べてタリーズの缶コーヒーを飲む。飲み食いしながらYouTubeでDOMMUNEの配信「ケラ逃げ前夜祭!『41周年ナゴム入門』」を見る。

 地元の駅に戻ってきたところでまだ終電車までは時間があるのでいつも行くビアバーへ。クラフトビールと、信濃路で会を主催された方にいただいたアブサンを水割りで飲む。

 水を飲みながら帰り二十四時過ぎに就寝。

ファンの集いの写真が色紙の隣に

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