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小説ーまとめー

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自分であげてる小説のとりあえずの置き場として用意しました。
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2020年12月の記事一覧

鬼

〿〿〿の続き
少し筆が走りそうだったので、書いてみた。書けそうなら、もう少しこのあとも続くかもしれないです。
御付き合い頂ければ幸いです。

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またやり直す。またやり直す。またやり直す。
明日が来ようと、天気が変わろうと私には関係ない。
ちゃんとここまで走ってきたというのに。
今、貴殿はどこにいるのか。知らせる鳥はどこで死んでしま

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〿〿〿

〿〿〿

死出の旅だと、そういったはずだ。
逃げ出したあの日のことはもう記憶にはなく、あれからどれほどたったのか、もはや今となっては興味すら湧かない。
若いうちに死ねるのなら本望である。きょうび希望など持ち合わせている者の方が少数であろう。
ここから抜け出せることができるとしても、その後のことは何も思い浮かばない。
君のように鋼のごとき鱗も曲がりなき忠誠心もなく、軟弱な体と虚仮の一

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