〿〿〿
死出の旅だと、そういったはずだ。
逃げ出したあの日のことはもう記憶にはなく、あれからどれほどたったのか、もはや今となっては興味すら湧かない。
若いうちに死ねるのなら本望である。きょうび希望など持ち合わせている者の方が少数であろう。
ここから抜け出せることができるとしても、その後のことは何も思い浮かばない。
君のように鋼のごとき鱗も曲がりなき忠誠心もなく、軟弱な体と虚仮の一心のみしか持ち合わせがない。
私には、過去も未来もない。もっとも、現在ですらも些とも分からない。
そして私は
「異域の鬼になる」
次は一体どこからだろう。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー作品の提携
pika虞 (@Pikagu_)さん
※転載禁止
あくまで、自分の創作話(二次創作)故、本作品のストーリーとは一切の関係はありません。
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