マガジンのカバー画像

アルバムレビュー

518
レビューの少ないアルバム、好きなアルバムを自己満足でレビューしてます
運営しているクリエイター

2022年9月の記事一覧

Miles Davis. In a silent way (1969)

Miles Davis. In a silent way (1969)

インザスカイからエレクトリック路線を進み始めたマイルスですが個人的にはこのアルバムからサウンドがガラッと変わった印象があります。またメンバーも様々な国の出身者で構成されるようになり、後にウェザーリポート、RTF、ヘッドハンターズ、マハヴィシュヌオーケストラ、ライフタイムと歴史に名を残すようなバンドを作っていきます。そう考えると2つの意味でフュージョンの走りと言えるかもしれません

メンバー
マイル

もっとみる
Donny Hathaway.  These Songs for You, Live! (2004)

Donny Hathaway. These Songs for You, Live! (2004)

ダニーハサウェイは71年にライブ、80年にインパフォーマンスの二枚のライブアルバムをリリースします。本作はその二枚から選りすぐった曲と未発表曲6曲、インタビューの音源を収録した編集版です。録音時期もメンバーもごっちゃになっていますが意外と統一感のある内容で無視するのはもったいない一枚です。

Flying easy
ガッチリとグルーヴする曲とジャジーなギター舞うようなエレピがかっこいい曲。
頭3曲

もっとみる
Ronnie Wood & Bo Diddley. Live at Ritz(1988)

Ronnie Wood & Bo Diddley. Live at Ritz(1988)

初期のロックンローラーの1人ボディドリー。彼がいなければ多くのロックンロールバンドは持ち歌の少なさを嘆き、多くのソングライターがかっこいいリズムを作るのに苦労したはずです。そんなボがロンウッドと行ったジョイントツアーのうちニューヨークのリッツで行われたライブを収録したのが本作です。ボもロンも時期やジャンルは微妙に違えどロックやブルース、ファンクを得意とする人なので相性はピッタリです。

メンバー

もっとみる
Ron Wood. Now look (1975)

Ron Wood. Now look (1975)

ロンのセカンドアルバムにはボビーウォマックがプロデュースとギターで参加しています。なので前作よりもソウル色が強いです。どの曲もファンキーなビートとソウル風のメロディとキーボードのうえにロック風の歪んだロンのギターがのっています。

メンバー
ロンウッド:ボーカル、ギター
ボビーウォマック:ギター、コーラス
キースリチャーズ:コーラス、ギター
ミックテイラー:ギター
イアンマクレガン:エレピ、シンセ

もっとみる
Ron Wood. I’ve got my own album to do(1974)

Ron Wood. I’ve got my own album to do(1974)

いくつかのセミプロバンド、バーズ(ミスタータンブリンマンのとは別のバンド)、ジェフベックグループ、フェイセズと多くのバンドを渡り歩いてきたロンウッドが初めてリリースしたソロアルバムが本作です。フェイセズやストーンズのような荒っぽいロックンロールとロンの好みからくるソウル色、リズム隊の作るファンキーなリズムがうまく噛み合った一枚です。個人的には泥臭いスティーリーダンっぽい気がします。

メンバー

もっとみる
Miles Davis. On the corner (1972)

Miles Davis. On the corner (1972)

音楽を聴いていて不気味という思うことはあまりありませんがこのアルバムに関しては恐ろしく不気味に思えました。同時にその不気味さに引き込まれるように夢中になっていきました。もう何がなんだかわからない構成、どの音がどの楽器から出ているのかわからないサウンド、あってないような曲の切れ目。音に見合わないポップなジャケット。魔力を感じる一枚です。

オリジナルバージョン。勇気と時間のある人はコンプリート盤を聴

もっとみる
Eagles. On the border (1974)

Eagles. On the border (1974)

イーグルスのアルバムは再結成前のアルバムは全て聴きましたがダントツでこのアルバムが好きです。カントリー由来の軽快さとハードロック由来の豪快なサウンドが一番いいバランスで混ざったロックナンバー、哀愁あるバラードナンバーどちらもこのアルバムでしか聴けないものな気がします

メンバー
グレンフライ:ギター、ピアノ、ボーカル
バーニーリードン:ギター、バンジョー、スティールギター、ボーカル
ランディマイズ

もっとみる
Eagles. First (1972)

Eagles. First (1972)

いつもはR&Bやジャズを聴きますが元々はロック好きなのでたまにロックも聴きます。大胆はリズムがファンキーだったりジャズっぽいものが多いですがロックにしかない良さももちろんあります。そういうものが聴きたくなった時よく聴くのがこのアルバムです。

メンバー
グレンフライ、バーニーリードン:ギター
ランディマイズナー:ベース
ドンヘンリー:ドラム

Take it easy
爽快感のあるアコースティック

もっとみる
Wether Report. 8:30(1979)

Wether Report. 8:30(1979)

ついにアルバムレビュー300回目を迎えました。(一枚を複数に分けたり訳あって消したり下書きに戻しているものもあるのでジャストではないですが)自己満足の薄い内容ですが読んでくれる方、いいねしている方本当にありがとうございます。これからもよろしくお願いします。

ウェザーリポートの8:30は1978年から79年のツアーの録音とD面にスタジオで収録した新曲を入れた構成です。(そういえばアースのGratu

もっとみる
Ramsey Lewis. Sãlongo(1976)

Ramsey Lewis. Sãlongo(1976)

太陽の女神でアースと協力しよりファンキーになったラムゼイ。本作でも自身のバンドに加えアースやジョージデュークバンドのメンバー、さらに腕利きのミュージシャンを多数起用しますますファンキーになっています。ボディペイントをしたジャケットはびっくりしますが気にせず聴いてみてください。

ラムゼイルイスグループメンバー
ラムゼイルイス:ピアノ、エレピ
ロンハリス:ベース
ダーフレクローラヒーム:フルート、パ

もっとみる
Ramsey Lewis. Solar wind (1974)

Ramsey Lewis. Solar wind (1974)

本作はラムゼイルイスがCBSに移籍して3枚目にリリースしたアルバムです。録音はシカゴとメンフィスの録音でメンフィスでの録音にはプロデュースとギターでブッカーT&MG‘sのスティーブクロッパーが参加しています。また本作はラムゼイにとって初めてシンセサイザーを使ったアルバムでもあります。ジャケットもハードボイルドな格好でかっこいいです。本作と直接関係ないですがライナーでは本作のことをニューファンクサウ

もっとみる
Ramsey Lewis.  The groover (1972)

Ramsey Lewis. The groover (1972)

65年はラムゼイにとって当たり年だったようです。The in crouwdはもちろんHang on Ramsey!というライブアルバムもリリース。そこからHang on sloopyがシングルカットされてヒットします。本作はそのHang on Ramsey!と同じライブで録画されながらもお蔵入りになっていたテープを1972年にリリースしたものです。(この年ラムゼイがコロムビアに移籍したのと関係ある

もっとみる
Helen Merrill. Helen Merrill with Clifford Brown (1955)

Helen Merrill. Helen Merrill with Clifford Brown (1955)

ヘレンメリルは40年代から活躍していましたが本作で一躍人気を集めます。一方のクリフォードブラウンはこの年マックスローチとのクインテットを結成し、ヘレン以外にもダイナワシントン、サラヴォーンといったジャズシンガーとのセッションも行なっています。アレンジャーを務めたのはあのクインシージョーンズですがこの頃やっと一流ミュージシャンの仕事を手掛け始めた頃です。録音がされた1954年ヘレンが25歳、クリフォ

もっとみる
Leon Ware. Musical Massage (1976)

Leon Ware. Musical Massage (1976)

マーヴィンゲイのI want you やクインシージョーンズ、アベレージホワイトバンドのIf i lose this hevenを初め多くの曲を書き、プロデューサー、ボーカリストとしても活躍したレオンウェア。彼の代表作といえばこのアルバムでしょう。前述のI want youをマーヴィンに譲る代わりに作られてこのアルバムはレオンウェアらしいメロウながらもどこか影や鬼気のある曲のつまった素晴らしい一枚

もっとみる