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【プラダを着た悪魔】16歳と31歳が感じるものの違い
こんにちわ。
すきな映画はたっくさんありますが
観た回数ランキングでいうと
【プラダを着た悪魔】
が断トツ1位です。
何回観たくなるのは
もはや映画そのものではなく
観る自分の心がどう動くのかを
みたいからです。
自分が何を感じるかが、
観るタイミングによって
全くの別ものになるおもしろい映画です。
初見は、16歳。
当時の彼氏から、「いま金ローでやってる映画、絶対好きだと思うから観て!」ってお風呂あがりにメールがきて。
(メールってとこがエモすぎる。新着メール問い合わせして何もなくてがっかりする経験って何歳までの人となら共感できるんだろ。ガラケーあるあるで盛り上がりたい)
で、その金ローでの映画が、これだったんですね。
16歳の私が情熱を注いでいたもの
それは お洋服。
赤ちゃん時代からのお年玉を、渋谷と下北と原宿に全額費やしてしまうほどのファッション狂JK。
「絶対好きだと思う」とは、ファッションに関わるストーリーだったからだと推測します。
そして彼の予想は的中。
髪濡れたまま
画面に張り付いて観た。
主人公のアンハサウェイが
美しすぎてお洒落すぎて
出てくる洋服やメイクにときめき
都会でバリバリ仕事をこなす女性に憧れ
「あんな30歳になりたい!」
「30代になるのが楽しみ!」
と思って。
主人公は大卒すぐの設定なんで、20代前半の役なんですけど、憧れの30歳像として映ったんですよね。
まとめると
16歳の私にとってプラダを着た悪魔とは
憧れのおとなの世界を表現した
モチベーションのあがる映画。
なんか、モチベーションって言葉すんごい久々に使った~(笑)
こころに火がつく、そんな映画でした。
が、しかし!
おとなになって
いろんな経験を経ると
自分に重ね合わせてしまうもんだから
泣くとこもちがうし
引っかかるとこもまるっきり変わり
憧れとか、なくなっちゃいました(笑)
そんな
人生を共にしてきた この1本。
機会があって
いまさっき、また観てみたんです。
今までにない感想が2つあるんで残します。
感想1つ目。
「メリルストリープ、気品レベチすぎん?(笑)」
何を今さら!!!
にもほどがあるんですけど、
どうやら今まで
アンハサウェイばっかりみてたらしく。
今回はメリルストリープばかり目で追ってました。
アンハサウェイに重ねるリアルさが
なくなったからなのか…?
なんて思ったり。
まあ、あんなバリキャリの経験なんてないんですけど(笑)
けどこれは、過去に抱いていたある種の憧れが成仏したってことな気がしてます。
一方で
自信みなぎるパワフルなメリルストリープの役柄、情熱を持ち続ける姿に
とぅんく!(笑)
美しすぎる。新たな憧れ。
50歳が楽しみ!
結局、
16歳の時と同じことを言ってます(笑)
感想2つ目。
「ラストなんか引っかかる」
以下、ネタバレですけど怒らないでくださいね。
この映画って、芋な主人公が一流企業でバリッバリに働いて垢抜けて成長する一方で、古くからの友人や彼氏とはどんどん距離ができてって、お前変わっちまったなみたいなこと言われながら、最終的にキャリアをぱーんっと手放して自分の生き方を見直すって話なんですね。
主人公が バリキャリ反対彼氏に
「あなたが正しかった。」
「自分は家族友達に背を向けてた。」
みたいなこと言って、ラストで復縁するんですけど。
ここに引っかかるのは初めて。
バリバリ身を粉にして取り組んでる期間も認めてほしい!(笑)
あなたが正しかった=私が間違ってた
じゃないですか。
そこでの経験があったから
大きな気付きがあったわけで
全てに意味があるのに。
間違ってたことにしてほしくない!
もやもやする自分を客観視したときに
ほんと、解釈は自由で
ひとの数だけ見方があるなあと
思ったのでした。
31歳の私にとって プラダを着た悪魔とは
どのタイミングも必然で最善だと
おしえてくれる映画です。
そして、
この世界は人の数だけ解釈があり、同一人物でもタイミングでみえるものは異なるのだから、誰かの理解をこちらがコントロールするなんて不可能な話だわと実感させられる映画。
マイインターンもみかえしてみよ。
今日もすべてに感謝です♡