【シロクマ文芸部】夏は夜・140字小説
🍷 彼女side
夏は夜の空気が妖しくなる。
今日の飲み会、あの人私の方をずっと見てる。その視線に気づかないふりをした。
お手洗いから出てきたら、あの人がいた。
「こっち来て」
私の手をつかんで物陰へ連れて行く。
いきなりキスしてきた。
いったい何なの?
少しはムードを大事にしてくれたらその先は私も考えるのに。
🍷 彼side
夏は夜の気持ちが熱くなる。
あの子はやけに可愛くて、好きな気持ちに拍車が掛かる。
あの子が席を立った後、俺も何気に席を立つ。
「こっち来て」
あの子の手を取り物陰へ行った。
いきなりキスしてしまった。
「ごめん」
怒らせたかな。でも、カレシがいても好きなんだ。
ああ、夏の夜の妖しさにやられたか。
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シロクマ文芸部に参加します💛
今週のお題は「夏は夜」です。
夏の夜って、なんだか妖しい感じがしませんか?
ねっとりとまとわる熱い空気で何かが始まってしまいそうな。
だからこそ、危険な部分もある訳ですが。
さて。
そんな夏の夜の妖しげな空気をまとった男女の140字小説です。
顔見知り同士の飲み会での一コマという設定です。
彼女、いきなりキスされちゃいました。
でも、ムードがあればその先を考えない事もないって言ってる?
彼は、お酒も入ってついキスしてしまったみたい。
あら、彼女って彼氏がいる子だったんだー。
って事は、あ、あれれ?
その先を考えちゃったらどうなるん?
まあ、夏だからしょーがないか(んな訳ないw)
夏の妖気のせいなのね。そうなのね笑
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