休んでいいんだ。CMに惑わされないで。
季節の変わり目なので絶賛発熱。でも実は、熱が出たおかげで今まで「おかしいだろ」とよく思っていたことを思い出しました。
それは「薬のCM」です
日本でよく見かける風邪薬のCMは(私が見たものにしか基づいていませんが)こんな流れです
「やばい!明日も会議なのに熱が出た」
「どうしよう…このままじゃ仕事行けないよ」
「あ!この薬があったんだ!これを飲んだら大丈夫!」
私は「ちょっと待って待って待って」と思います。
熱が出たなら休もう???ってことです。
熱を無理やり下げて、無理して仕事に向かうことが美徳なのでしょうか?
それでさらに症状が悪化したら、会社は責任を取ってくれるでしょうか?
一人ひとり、その時々の状況が違うので一概に「休め」とは言えないですが、こんな形のテレビCMや広告が「体調不良でも仕事に行くのが偉い」、裏を返せば「熱が出たくらいで会社を休むなんておかしい」という風潮を助長している気がするのです。
私も実際、小・中・高で皆勤賞のために発熱しても隠して学校に行っていました。それは、「休まず学校に行ったのが偉い」と褒められたからです。頑張って高得点を取ったテストよりも、親は皆勤だということを褒めてくれました。
人間なんだから熱が出ることは何も変じゃないのに、いつしか皆勤賞の賞状が「元気の証」になっていました。
今思い返せば、大変でした。だって体がすごく重いのにいつも通り登校して、友達との会話もバレないように笑顔で交わして、体育だって変わらず受けなきゃいけないですから。
それに何より、大事な友達にもうつしてしまうかも知れないのに。
でも当時はその「元気の証」を掴んで、いつも頑張っていることを認められたかった。そのことに必死でした。欠席しないことが自分の中で絶対的掟だったんです。
でも、そんなことありません。
会社を休んでも、学校を休んでも。私たちの頑張りを見ていて、そして認めてくれる人は必ずいます。
1日2日休んだからって、ダメな人間だなんて思う必要はありません。
私たちが1番に大切にしなければいけないのは自分自身です。体調が優れない時は堂々と休ませていただき、しっかり回復しましょう。そして軽くなった体で最高のパフォーマンスをすればいいんです。冷静に考えても、そのほうが生産性も上がります。
今はコロナがありますから発熱したのに出社するという方は少ないかも知れないですが、とにかくいつも、自分のことを労わりましょうね。