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何でもかんでも写真に撮って残せば良いってモンでもないのがまたムズカシイ!フォトウォーク@桑名

という訳で、定例の(?)スナップ写真ワークショップのフォトウォーク!

超絶朝弱フリーランサー宮田雄平
一路、桑名市へ。


車内はビミョーな混み具合。何となく座るのがめんどくさくて立ったまま外にレンズを向けていた。


「講座が始まる前から撮影は始まっている。そのこと、ゆめゆめ忘れぬように……」ってなことを以前から言ったり言わなかったり。


どう切るのが正解なんだろう。
どう切っても正解なんだろう。



並走する特急ひのとり。

参加者の一人も同じ電車の別車両に乗っていたらしく、後ほどの座学で写真を見せてもらった。

こんな写真より全然キレイにシッカリ撮れていた。教えることなんてもう何もないよね!笑

さて
初桑名です。

何となく遠いイメージがあったが、快速に乗ってしまえば名古屋駅から20分ちょいちょいで着いてしまう桑名駅。フツーに通勤している人もいるくらい近い。

という訳で、朝から桑名駅集合。

一応、目的地としては揖斐川・長良川、七里の渡しの方に向かう予定ではあるものの、フツーに歩けばたった16分ほど。道中は閑静な住宅街だったりするし、朝から集まるほど撮るもんあるんかなぁという一抹の不安が。

という訳で、桑名駅からスタート!

ほぼほぼ時系列順に写真を並べて行きます。

この日は夕方から夜にかけて雨の予報だったので、なるべく機材は少なめに。50mm単焦点一本勝負。

仕事だと12mmとか広めのレンズも使うので、撮れる範囲にうぐぐ、、、となりながらも、こういったレンズの縛りは大好き。

もう一つの個人的縛りは、基本イチ被写体でワンカットのみ。

露出を変え、角度を変え、構図を変えて何枚も撮るんじゃなくて、事前に設計書を考えるフィルム感覚のもの。

なので、、、

いきなり桑名駅前で捕まってしまう私というか我々。撮るとこなんてあんのかよ!時間あまるんじゃねぇか??という思いは杞憂でした。

どんな街にだって、撮るものは割とある。


ゴリっとさせちゃっても良いし、ふわっとさせるのも自由。

背景に黄色を入れてちょっとだけアクセント。


50mmだとマンホールのふたを真俯瞰で撮りにくい撮りにくい。しゃーないのでノーファインダー。

そうそう、七里の渡しに行くんでした。マンホールのふたが行先を思い出させてくれる。

このレリーフはナンダロウ?


普段からこのnoteでも、

「色々と好き嫌いせずに撮りましょう!」

「何でもかんでも撮れば良いってモンでもないんだぜ!」

どちらも言い続けている。

世界はゼロかイチかではない。
写真だってそう。

間にあるグラデーションの幅を大事にするが吉。

これだけをやれば良いってことはない。

正解もない。

人生も写真もメンドクサイっすよね。

でも、だから、楽しい。


レタッチだって正解はない。

何をどう調理しようが、正解は「自分自身の眼」だけが持っている。

積み重ねもなく磨かれていない審美眼を信じて好き勝手にやるのも自由。誰にも伝わらなきゃ何の意味もないけどね。


大通りをウロウロ。急ぐわけでもない道中は楽しい(雨は気になりながらも)。

日本全国にあるだろう銀座。ちなみに桑名駅から徒歩3分の位置。まだまだ旅は始まったばかり。


トーンを落とすのも正解だし、看板が白くトんだとしても銀座の中身を見せるのも正解。HDRで撮るのも正解。「まぁ…ここは良いか……」で撮らないのは不正解かも知れないが、急いでいる場合はしゃーない。


続いては「桑名一番街」。まぁ日曜の朝ってことで、どこもほぼほぼ開いていないんですけどね。だから自由に撮れる、ってのはある。


あ、そうそう。七里の渡しでした。


通るだろう道はフツーの住宅街や商店街の細い道だってのは事前に分かってはいた。が、雨になる日に何本もレンズを持って行く気にはなれなかった。

50mmでは壁までが近い

近い

近い

近い

意外と通る車も多くて、下がるに下がれず。壁から距離を取れない。

そんな中で何をどこまで入れてどう撮るか、を考え、工夫する。

アタマを使うための不自由さ、縛りって大事よね。


最近、何となく植物が好き。


鳴き声。屋根の上に猫が居た。

逆サイドに回って、、、寄れないので、トリミング、トリミング。


さらに歩いて、、、七里の渡し付近はマルシェで激混み!さらに雨もポツポツ。この辺りでちょいと急ぎ足になる。ランチをゲットしてからの貸し会議室の開始時間がある。

七里の渡し公園


焦った失敗と、レタッチによる救済作例。撮った写真はすぐに消してはなりませぬ。


移築された櫓だったかな、中は案内所になっていて、上にも行けるらしい。櫓の前にあった案内板すらあまり読まずに、ほぼ素通り。

急ぎながらも、ちょいと小腹が空いたので肉を食らう!


好みはあるだろうけど、白くトんでも正解は正解。



どんどん曇ってきて雨の気配が襲い掛かってくるが、まだ粘って、撮る、撮る、撮る!

ひたすら撮り歩いて、ランチをゲットし、お次は貸し会議室でセレクトやらレタッチやら。


撮った写真を全部観たい、というので全部観てもらった。

失敗から何から。

失敗すらも楽しんで欲しい。

失敗というか、撮ったら成功、消さなきゃ成功。

撮り出せばその一枚が道となり、その一枚が道となる。 迷わず撮れよ、撮れば分かるさ、バカヤロー!

前段で書いたが、僕のこの日の個人的な縛りの一つは、イチ被写体でワンカットのみだったので枚数もそこそこ。ひと通り全部観てもらえた。

何度も書くが、
みんなも同じ時間に同じモノを同じように撮っていた。

みんなの写真も良い。

違いはあるけど、違いはない。

違いはないけど、何か違う。

脳の不思議。

視点の不思議。

写真の不思議。

だから写真はやめられない。

と言った感じで、、、行きの電車に乗っている時には「さすがに一日なげぇかもなぁ……」と思っていたが、ンなこたぁない。

ああ、一瞬で時間が過ぎる。。。

終了後、桑名駅から名古屋駅へ移動。飲みに。


色々と迷ったがこのお店、当たり。良かった。。。

……んで、なんてお店だったっけ??

飲んだ後もカメラは持っている。ちょっと強迫観念的な。


ちなみにこの日、ずーーーっと持ってた傘は、、、

自宅最寄り駅に到着すると、雨。ようやく傘が役に立った。。。

「それぞれの写真が違うのは何故か……」

何故なんだろう?

同じ道を、同じ時間に、機種は違えどデジタルカメラで撮り歩く。

それでも個々に写真は違う。

みんな違って
みんな良い、のではあるが、

違いの出方を分析するのは楽しい。

何か分からんが
何かが違う。

ひとり思い出していたのは、
写真専門学校時代の先生の言葉。

「宮田さんの写真は何かええのよな。
 何なんやろな。何なんやろ?
 自分自身で分かる?
 分からんよなぁ。
 でも、何かええのよな」

『何か分からんけど、何か良い』
の理由はいまだに分析しきれていないが、
ほんの一端でもみんなに伝えられたら、
と思っている。

という訳で
この日も一日、お疲れさまでした。

さぁ、僕は僕で課題が。

頑張ります。

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宮田雄平/カメラマン
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