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地味にうれしかったこと - 本の読める場所を求めて編

地味にうれしい、とは
自分にしか分からぬ、小さなしあわせと言えばいいだろうか
心の中でガッツポーズするような、
ひとりニヤニヤしてしまうような、
そんな瞬間が六月に二度あった
それは、今の自分に必要不可欠なもの - "本" との小さなエピソード

*

六月に開催された古本市へ行ったときのこと
この古本市は今回で二回目
前回は行くことが出来なかったので、行く前からとても楽しみにしていた

小規模でありながらも、本がたくさんある場所というのはわたしにとって、とてもテンションが上がる
わたしはどちらかというと、本がすき、読書がすき、というよりも、本がある場所がすき、なのです

古書だけでなく新書もあり、見ているだけでワクワクする
ぐるぐるぐるぐる、何度も何度も、会場内を歩き回った

気になる古書はいくつかあるが、そんなにたくさんは買えないので吟味しようと目星を付けておく

そして、気になる新書が見つかった
本の読める場所を求めて』 阿久津隆 著

本のタイトルからして魅かれた
片桐はいりさんの帯と、"はじめに" にある最初の文章を読んで、直感的にこの本を読みたいと思った

新書だから大丈夫かな、後で戻ってこようと、また古書探しの旅にでた
その後、一時間くらいは、ぐるぐるぐるぐる歩き回っていたと思う
購入する古書を一冊決めた頃、さきほどの新書を購入しようとお店に戻ってみたら、なんと、ない!
店員さんに確認したら、売れてしまったと…

でもその時、買えなくて悲しいという感情は全くなかった
あの時間、あの場所に、この本に興味を持った方がわたし以外にいたという事実がなんだか地味にうれしかった

どんな方かは存じませんが、タイミング良く、その本を購入してくれてありがとう
わたしに小さなしあわせをもたらしてくれてありがとう

後日購入し、現在読書中です◎

|あとがき|
本日は七夕✩︎⡱
昼間はあんなにいいお天気だったのにな…

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