
- 運営しているクリエイター
2019年6月の記事一覧
第2章 なぜみやこやをつくったのか_介護をしてくれる人がいなくなるという現実
【介護は3K?】
講演会でお話するときに、質問する事があります。
「ご両親、若しくは自分が介護の世話になるとき、誰にお世話をしてもらおうと思っていますか?」
施設ですか? 自分達が見ますか?
・
・
・
イメージをしてもらった後に、また別の質問をします。
「子ども達に介護職をさせたいと思いますか?」
・
・
・
ここで、会場はシーンとなります。
「子どもにはさせたくない介護の仕事
第2章 なぜみやこやをつくったのか_措置から介護保険へ
高校受験を控えたある冬のことでした。私はTV番組の特集に釘づけになりました。
「措置制度から介護保険制度へ」
これまでの施設や介護のあり方に、私はあまりいい印象をもっていなかったのですが、それはどこか施設のイメージが「姥捨て山」だったり、「行ってしまったが最後」みたいな雰囲気だったり。とても暗いイメージだったんですね。
一辺倒の支援でまとめて介助をされるというような、そんな印象です。
しか
第2章 なぜみやこやをつくったのか_おじいちゃんの存在
私が生まれたときから我が家には祖父がいました。
母は、小学生のときに母を亡くし、祖父が男一人手で母を育てたそうです。そして私の父は、母と結婚する時に祖父も一緒に住もうと言ってくれたそうで、我が家はずっと祖父、父、母、私、妹の5人家族でした。
祖父は私が中学1年の時に他界したのですが、自宅で息を引き取りました。日に日に衰えていく祖父を家族で看ながら、最期を送り出したのです。
当時、小学生だった私
第1章 ようこそ「みやこや」へ_アウトカム
みやこやを中心とした自治会単位の地域包括ケアシステムを作るという構想のもと、進められたこのプロジェクトですが、立上げ時に「見える化」しておこうと「アウトカム」の図式を作りました。この図を元に約2年間運営をしているのですが、あと少しのロジックを完成させたらほぼ完成です。
丁度、去年より私自身が民生委員を始めたという事と、スタッフさんたちが自治会の役員であるため、ジワジワと自治会との連携もスター
第1章 ようこそ「みやこや」へ_みやこやの紹介
みやこやは、平成29年4月1日にオープンした地域密着型デイサービスです。
元々なぜ地域密着型デイサービスを作ろうと思ったのかというと、町づくりをして行く中で、この形が一番効率的だと思ったからです。
私は、数年前中間支援組織(市民活動センター)にいました。市民活動団体の支援だけでなく、市内全域の町づくりを調査するという事業を持っていたため北から南までの各エリアを見て周り現地の方と意見交換させても
ワタシマチメソッドの基本
ワタシマチメソッドの基本を先に書いておきます。
1.恒常的な居場所
2.口コミ力
3.コーディネート力
この3つがしっかりと揃っていることが一つの条件なのかもしれません。
地域包括ケアシステムと、上記の「基本」がどうリンクするの?
という疑問が沸いてくるかと思います。それは、これから順を追って書いてみます。
私が新しい地域包括ケアシステムの構築をしている話を発信してみると、県内外から町づ
ワタシマチメソッドとは_その2
ワタシマチメソッドは何かということで、少し書き綴っています。
前置きが長くなると、おもしろくないので、今回で終えて次回より本題に入ります。
ワタシマチメソッドというのは、元々、自分の住む町を「施設」に見立てたとき、どういう支援ができるかという発送でスタートした構想なのですが、やってみると色々と幅が広がる。
一番最初は福祉の仕事をしました。栄養士と支援員です。その後市民活動をしていましたが、地
「ワタシマチメソッド」とは
ゆるふわな地域包括ケアシステムの仕組。
「ワタシマチメソッド」を順に公開していきます。
という事で、そもそも「ワタシマチメソッド」について分からない方が多いかと思いますので、少し書いてみようと思います。
高校時代から「在宅で福祉支援ができないか」といういわゆる「地域福祉」をライフテーマにしていたのですが、色々と仕事や活動をする中で行き着いたのが、「自分の住む町を大きな”施設”に見立てたら地域