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年間活動計画その1 (vol 186)

3年後にありたい姿

VUCAの時代、3年後なんて見通せないかもしれません。
それでも、マネジャー職になったら、組織の3年後を考えることは義務です。拠点長なら3年後に加えて、5年後まで思いを巡らすことが求められます。

VUCAだからを逆手にとれば、漠然としたイメージでも良しとする。まずは自分の思いを考える。「こんな風になりたいな」と思う風景が描けたら、それはもう既に十分すばらしい将来計画です。

3年後の風景を実現するには、マイルストーンが必要です。特に最初の1年目に何をすれば良いだろう。どこまで到達する必要があるだろう。今足りないコト・モノは何だろう。途中の状態にブレークダウンします。こうしてできた、1年目までの実現内容。これが、向こう1年間の活動計画です。

なぜ、3年後のイメージ? 最初から1年の計画を考えたらいいんじゃないの?

これには訳があります。1年計画から考えると、現時点の制約で思考が止まってしまうのです。大きな変革を考えることが難しくなります。
3年後のイメージ、と言った方が、自分の希望や夢として「ちょっと難しいかもしれないけど、できたらいいな」を考えやすい。言い換えれば、3年後と言うことでちょっと無理かなと思う変革、自由な発想、夢が出やすいのです。
まずは現実の制約を取り払って少し背伸びして考えることが大事です。

3年後のイメージに向けて、まずは1年分、場合によっては半年分だけ考える。
こうするとコミットするハードルが低くなるように感じませんか?
無責任と言われるかもしれません。でも、それ位でいいでしょう。だって、VUCAな時代ですから。

計画づくりに不慣れなマネジャー達に緻密な計画を要求しても精度は期待できません。それよりも夢に向かって、まずは目先のマイルストーン到達への行動を起こすことが重要で、半年先に次のローリング(見直し計画)を考えればいいよ。と言っています。

計画を立てる練習を積むことで、マネジャーに必要な長期視点が養われます。
直近の1週間〜2週間のタスク管理に追われる事から一歩踏み出せるのです。

Thank you for managing the daily tasks for this week and next week. However, that's not the only task for managers.
Apart from this week's activity plan, what should we plan to do in a six-month or one-year period?
It is the manager to figure out the answer to this question. So, how do we make the plan for?
Imagine what might happen three years later and think about the necessary preparations for it.
Assuming three years from now, think about how far we need to go in one year from now.
Then, how far will we be in six months?
You can keep aside detail plans for the second and third years.
Think about the overall one third plan that will get you to the goal.
今週、来週といった日々のタスク管理に感謝します。しかし、マネジャーのタスクはこれだけではありません。
「今週の活動計画と別に、半年、1年の期間で何を計画的に進めればよいだろう」
その答えを考えるのがマネジャーです。
では、どの様に考えるか。
3年後に起こせるだろう事を想像して、そこに向けて必要な準備を考える。
3年後を想定したら、今から1年でどこまで到達すれば良いだろうと考える。
では半年後にはどこまで?
2年目、3年目の具体的計画は脇に置いても構いません。
ゴールに至る全体の1/3の計画を考えてみてください。

長期計画を作るのは難しい。拠点長を何年経験してもやっぱり難しい。慣れないマネジャーにとってはもっと難しい。
ならば、少し肩の力を抜いて、プレッシャーを抑えた計画づくりの方が、変革につながるアイデアが出やすい気がする。
いい加減?なアプローチに見えるでしょうが、経験から得た知恵です。

「〇〇すべき」で組んだ計画はあまり面白くない。すこし遊び心をもって、「実現したいこと」に思いを巡らせた方が、楽しく取り組め、成果にもつながる
3年後には「楽しく考えながら拠点運営ができること」を目指しています。
海外拠点の運営を楽しむ。そんな方向性に共感もらえると嬉しいです。

最後までお付き合い、ありがとうございます。

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