【食トレンド】あえて「プラントベース」を使う?
私の記事に関心をお持ちくださりありがとうございます。
東京・自由が丘T'sレストランの下川オーナーさんと京都・美濃与の長瀬社長さんとのご縁がきっかけで、昨秋から東京ビッグサイトで開催されるイベントに参加することが増えました。
そのイベントの中のひとつで、6年ぶりにお目にかかったシェフがいます。
日本ではとても有名なヴィーガン料理のスペシャリストです。
T'sレストランの下川オーナーさんとも偶然つながっていて驚きました。
不思議なご縁です。
2024-4-4の【食レポ】野菜料理 OKI四条(京都市・ビーガン)に登場する台湾在住の友人Lご夫妻が来日された時、彼らの結婚記念日のお祝いで、ヴィーガン料理のフルコースをいただいて以来のことでした。
Kシェフと海外ブースとの契約上、ご迷惑をおかけしたら申し訳ないので、記事の中ではKシェフでお話しますね。
Kシェフは、海外のヴィーガン食材を使った料理のデモストレーションをされていました。
デモストレーションコーナーは15名ほど着席できて、Kシェフのお話を聞きながら試食をしました。
そのお話の中で、とてもわかりやすかったヴィーガンの説明。
ちょっとだけべらんめい口調です(笑)
みなさん、最近耳にするプラントベースってあるでしょう。
あれ、なんだかわかります?
ヴィーガンとプラントベースとベジタリアンと、ごちゃごちゃ、いろいろあってわかりにくいでしょう。
ヴィーガンとプラントベースは料理的には同じなんですよ。
さて、何が違うか。
ヴィーガンには思想があって、プラントベースには思想がない。
ヴィーガンの人たちは、たとえば、毛皮を着ないとか、革製のバッグを持たないとか、動物性素材も使わないライフスタイルで、動物性のものは一切口にしないわけですよ。
まあ、フルーツだけ食ってるフルータリアンっていうのもあるんですけど。
じゃあ、ベジタリアンって何なのか、ってことですよね。
ベジタリアンの中には卵を食べる人がいます。
オボベジタリアンっていうんですけどね。
この人たちは、鶏食うわけじゃないから、まあ、卵はいいだろうっていう人たちですよ。
牛乳飲む人もいますよね。
これはラクトベジタリアンって言って、卵食う人と同じ考え方で、牛食うわけじゃないからチーズとか乳製品はいいだろうっていう人たちですよ。
あ、蜂蜜もあるか。
蜂、食えないですよね。
あと、オリエンタルベジタリアンっていうのがあって。
台湾なんかに多いんですけど、ヴィーガン料理でも五葷も食べないんです。
まあ、日本の精進料理です。
にんにくとかにらとか香りの強いものを食べない。
わかりましたかね、違い。
はい。
とてもわかりやすいと思います。
Kシェフのお話は、個人の食事スタイルについての説明だと思うのですね。
それじゃあヴィーガンの食材などを製造したり、販売したり、レストランで提供している企業はどうなのか?
観光庁の『ベジタリアン・ヴィーガン/スリム旅行者おもてなしガイド 観光庁参事官(外客受入担当)令和6年4月資料』から抜粋した表です。
ベジタリアン等の世界人口推移
国・地域別ベジタリアン等比率
表にもあるとおり世界のベジタリアン・ヴィーガン人口が毎年増加傾向にあります。
これを企業が放っておくはずがありません。
これから伸びる商材として、商品開発をはじめた企業もあります。
SDGsの観点から今後の食糧難に向けて新規参入した企業もあります。
私は、企業理念、あるいは企業哲学上、ヴィーガンに該当する企業もあると考えています。
イベント会場では、ヴィーガンの新商品、とても多かったです。
でも、ブースをまわって、気が付いたこと。
『プラントベース』表示が多いのです。
あえて。
企業理念があっても。
我が家の経験談が参考になるかと思います。
あるホテルの総料理長さんはとてもヴィーガンに理解のある方でした。
精進料理に長けていて、調味料の話などしながらいつも楽しくいただいていました。
女将さん以上に。
全国旅行支援の真っ最中で、宿泊客がとても多い時期でした。
いつもは総料理長さんが対応してくださっていたのですが、その日は料理長さんでした。
「どうせ、頭で食ってる連中なんだから、いつもの出汁(かつおだし)使ったってバレねぇ」
聞こえてますよ~
かつおだし、使ったらわかりますよぉ~
頭では食べられな~い
口から食べてま~す
りょうりちょ~、頭で食べてみせてぇ~
そう、ヴィーガンってめんどくさい客なんです。
ヴィーガンって、とてもイメージ悪いんです。
料理人さんたちにとっては。
これが理由です。
料理人に限らず一般の人も「ヴィーガンは特別な人が食べるもの」というイメージ強すぎなんです。
それに気づいた企業の例が、TERRA FOODSさんです。
中山アイク社長さんとお話しました。
中山社長さんは、もともとカナダ人ですが日本に帰化した方です。
私と同じお考えでした。
「ヴィーガン、イメージ良くないです。」と。
海外からのお客様向けにはヴィーガン、ベジタリアンではない、例えば健康志向の一般の方向けにはプラントベース。
併記することにしたそうです。
お読みになってくださった方々、どうでしょう。
プラントベースなら、なんとなく優しい感じがして、食べてみようっていう気持ちになりませんか?
月に1度でも。
週に1日でも。
日に1食でも。
スマイルベジ、おすすめします。
ここまで記事を書いていて、2024-6-2の『めぐるご縁「スキ」をくれたクリエイターさんから学んだこと』でご紹介したクリエイターのはつみ|管理栄養士|プラントベース食の栄養と料理@ベジ広間の縁側さん、あえて、プラントベースという言葉を使われています。
はつみさんの記事『私がプラントベース食にしたきっかけの本⇒あなたに出会えて良かった♬』もぜひご一読くださいね。