2-4.大学生向けの課題は続く
【課題1】 のシート作成の後は、「作文」に仕上げるための骨組み=構成
づくり。
シート1で出てきた素材を使って、「どんな文章を作るのか」を考えるワークだ。
小学生に行うワークと同じ流れを、大学生にも体験してもらうことで、具体的にどこをどう掘り下げるのかを体感し、考えてもらう一助にしたいことと、実際自分の体験を、こうして細分化して、その中で「一番伝えたいこと」を抽出し、どう組み立てれば伝えることができる文になるのかを考えながら組み立てる流れを、大学生自身が身に着けることが狙いだ。
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【課題2】
・課題1のシート、その前にメールで送った「5,6年生で成長したこと」の文章を見ながら、
「作文」に仕上げるための骨組み=構成を作ってください。
小学生ではまだ起承転結は習ってないようですので、
習っている「はじめ」「なか」「おわり」の3分割方式で書くことにします。
以下、流れを記載しますので、
一旦この通りに作業を進めてみてください。
1.課題1のシートから「一番伝えたいことは何か」を決める。
その「伝えたいこと」を作文で表現するにはどのような組み立てをすれば効果的かを考える。
*今回は、ひとつ必ず時間軸的な事例を出して、それに沿って気持ちを入れ込んでいく手法を取ります。
・ 「はじめ」・・・起こった出来事のいきさつを書く。
・ 「なか」・・・内容を展開していく
・ 「おわり」・・・出来事をまとめ、内容を結ぶ
2.シートをみながら、この3つの柱にどれがあうか、箇条書きで書き込んでいく。
*今回のプログラムは、必ず具体的なひとつのシーンを取り上げて、その人がその時どんなことをしていったか、その思いがわかるような臨場感のある文章を書いていくことを小学生にレクチャーします。
なので、シートから、骨組みの項目が拾えて、それをつなげるだけで文が完成!という形を目指します。
このような前提で、ご自分が書いたシートがそのようになっているかを見直してみてください。
そして、はじめ、なか、おわりの骨組みを作ってください。
以下、I永くんのシートを元に、作り方のイメージを作りました。I永くんのシートも添付しますので、参考にしてください。
(以下略)
以上が、課題2です。締め切りは2月10日(日)。
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続いて【課題3】は、アウトプットの形となる「本文を書く」だ。
こちらの締め切りは、課題2の2日後の12日。
慌ただしいが、仕方ない。
事前研修が12日から始まるからだ。
事前研修は12日、13日のどちらかに参加することになっている。
そして本番初日は、18日だ。
とにかく、どんなアウトプットにするのかのイメージを理解してもらうのが先決だ。
この日の添付資料として、
・18日からのプログラムシナリオ案
を添付し、プログラム自体のイメージもしてもらうようにした。
「『シート(課題1)』『骨組み(課題2)』『文章(課題3)』はセットです。
1.シートを書くことから、自分の一番伝えたい気持ちがはっきりし、
2.またシートからその思いを伝えるには何を選んで表現するかの骨組みが想起され、
3.文章に落ち着く、
という流れをイメージして作りましょう。
では、頑張ってください!
」
と檄を飛ばした。
ここまで、まだ数人にしか会っていない。
今思えば、よく学生はついてきてくれた。コミュニケーションが文字だけの素性のよくわからない人の指示を受けて、よくわからないメニューをこなすというのは、よっぽど想像力のある人にしかできない作業のように思われる。
T先生のゼミ生や声かかりの学生だからこそ、頑張ってくれたのだと、改めて今、彼らの心情を思う。
当時は、そういうことを考えるいとまもないくらい、とにかくひたすらにできることをやるしかないという感じだった。
私も、学生たちと同様に、手探りで、がむしゃらだった。