HSP×アダルトチルドレン×長女気質のそれぞれの解説と対策。
本日もご覧いただきありがとうございます。
私はタイトルの通り、HSP×アダルトチルドレン×長女気質を持ち合わせています。今までそれぞれをうまく解釈できず、一緒になってしまっていたのですが、今回それぞれの性質を分けて理解することができたので、記録しておこうと思いました。
参考になれば幸いです。
1.HSP/繊細な性質について
HSP/繊細な性質の方々は、外部刺激にはもちろん敏感なのですが、一番は、外部刺激による内部刺激の捉え方がとても繊細、なのだと考えています。
騒音、他者の表情、場の雰囲気などの外部からの刺激や情報を敏感に察知した瞬間、【嫌な感じ】【不快】【怖い】などの自分の内側に拡がる感覚を複雑に捉えることで、ストレスや不安感が生じて心身を動かしにくくなってしまいます。
HSP/繊細な性質の方々は、外部刺激や情報を常にキャッチしてしまうので、ある一定のラインに達するとサーバーダウンのように急に目の前が真っ白/真っ暗になってしまいますね。
自分の内側に生じたネガティブな感覚はとても大きく、強力です。それを処理するために、一人の時間や、静かな場所や落ち着く場所(=刺激や情報の少ない場所)が必要なのです。これは現実から逃げているのではなく、「情報処理」という必要な作業なのです。
「情報を処理するための時間が必要」であることを自分自身が理解していないと、【私はまた現実から逃げてしまった】【私は継続して頑張ることができない】と落ち込んだり、自分責めに繋がってしまいます。
自分の殻に閉じこもってしまうとか、自分を表現できないとか、上手に言えないとか、様々なお悩みを持たれている方がいらっしゃいますが、自分の内側の整理ができていなければ、本当に伝えたい言葉を拾い上げることはできません。
例えるならば、物に溢れた部屋の中から「赤い色鉛筆」を探し出すのは容易なことではありませんね。あ!と思ったら赤いシャーペンだったり、あ!と思ったら、赤いストローだ・・・みたいな感じです。
本当に必要なもの(言葉)をすぐに用意できるように、整理整頓が必要なのです。
なのでHSP/繊細な性質の方々は、自分の内側の感覚を随時整理する時間を設けることで、外部刺激や情報に惑わされず、自分の意思や気持ちを確保することができるのです。
また、自分がどれほどの刺激や情報量に耐えられるのかを知っておくこともとても重要です。【これ以上はヤバい】と思える瞬間をちゃんと見極めることができれば、サーバーダウンすることなく、落ち着いて情報処理を行うことができます。
人との距離感、仕事量、休息の仕方、1日のスケージュール・・・自分で調整できることは、可能な限り調整しましょう。これが出来れば随分と生きやすくなります。
それが出来ない環境なんです!
という方は、今居る環境がご自身に合わないということになりますね。
周囲に気を配り、他者に降りかかる負担量を考えてしまうあなたは、「辞める」「減らす」ことに罪悪感を感じたり、「収入面」に対する不安を感じると思います。
安易に仕事を辞めろとか、引っ越ししろ、などと言うことはできませんが、自分の為に可能な限りの調整を図ってみて下さい。
生きにくさを脱するためには、どうしても《変化/変更》は必要です。
どんなに小さいなことでも大丈夫です。
2.アダルトチルドレンについて
アダルトチルドレンは、幼少期からの家庭における何かしらのトラウマによって、傷を負ったまま大人になった方々のことを表現した言葉です。
「トラウマ」と言っても大小様々だと思いますが、内容問わず、癒やしきれない傷を持ったまま生きていく苦痛というものは、当事者にしか分かりません。
アダルトチルドレンの方々は根底に【抑圧】を抱えていると思うのです。
気持ちだったり、痛みだったり、何かをずっと我慢し続ける過去を過ごされてきたと思うのです。
なので、自分を表現するという習慣がとても少なく、または自分を表現することが赦されなかった環境に居たために、自己表現の仕方が分からないのです。
更に、自己表現によって怒られる経験があれば、例えばワガママ言わないで!、それくらい痛くないでしょ!、そんなの誰でもあることだから!などによって、自分の感じていることなんて大したことはない、自分の考えなんて大したことない、自分は優れていない、怒られる人間であるというベースが創られてしまい、何事にも消極的になってしまったり、受動的になってしまい、社会人になったときに「向上心がない!」などと注意されてしまうのです。(経験済み)
自身の基盤に「低い自己肯定感」「自己卑下」があるため、自身の存在価値が分からず【誰か私には価値があると証明して】と依存的になりやすいと考えています。
なのでアダルトチルドレンの方々は恋愛が上手くいかないことが多いです。
承認欲求が強く、愛されたい欲も強いからです。
抑圧された過去を取り戻すかのように、恋愛相手やパートナーに想いや感情をぶつけてしまったり、相手から「好きだよ、愛しているよ」などの言葉を引き出そうとしたり、自分のことをどれほど大事に想っているのか試したりしてしまうので、関係がこじれてしまうのでしょう。
お互いの愛を交わす、尊重するのではなく、自分の存在意義を確かめるために恋人やパートナーを使っているので、上手くいくわけないのです。(経験済み)
アダルトチルドレンの方々に潜在的に潜んでいるのは「親に愛されたい」という気持ちです。苦しい幼少期、家庭での時間を過ごしたことによって、「もっとこうされたかった」「こういう風に愛されたかった」などの理想がどんどん生まれ、それを恋人やパートナーにぶつけてしまいます。
アダルトチルドレンの方々は「表現が出来ない」のではなく、「表現が下手」なだけなのです。
なので必要なことは、下手くそでもいいので、自分の気持ちを言葉にしていくことです。その前提に「私を認めて」を置かず、「私はこう思っている」「上手に言えないけど、こう感じてる」などを冷静に、落ち着いて伝えることです。
抑圧がデフォルトとなり現在も継続している方は、言葉が上手に見つからないかもしれないので、ノートでもメモ帳アプリでもいいので、感じていることを表出する練習をして下さい。
抑圧が外れて感情的になってしまう方は、冷静に話をすることを強く意識したり、事前に書き出して頭の中を整理しておくことで、淡々と伝えることができると思います。
アダルトチルドレンという言葉が「自分は未熟な人間です」と聞こえてしまうかもしれませんが、未熟なのは「表現の仕方」であり、「人間性」ではありません。
そして、もうひとつ重要なことは、「親に愛されたい」という無意識の執着を手放すことです。これまで思うように自分を愛してくれなかった親が、これから自分の理想通りの愛し方をしてくれることは、ほぼありません。
当たり前ですが、親は自分よりも年が上であり、これまでの思考や習慣を今すぐに変えることは大変に困難です。
出来上がってしまっている関係を直すよりも、修正の余地がある、または新しく築く関係性に力を注いだ方がずっと幸せだと思うのです。
親に愛されたいという執着を持ちながら親でない誰かと関わるよりも、「この人と愛を育みたい」と想える人との時間を大切にして下さい。
その方には「私は表現が下手くそだけど、あなたと愛を育みたいとちゃんと思っている」のような言葉をプレゼントすると、お相手とギブアンドテイクの関係性が築きやすいかもしれないですね。
3.長女気質について
こちらはアダルトチルドレンと似たような部分があります。
長女気質も基本的に【抑圧】がデフォルトです。「お姉ちゃんなんだから」というある種の呪いです。
母親が毒親の場合、長女を「自分の分身」のように思うことがあり、長女に対して対抗心を抱いたり、自分の気持ちを共感させようとします。母親よりも優れている部分を見つけると、大したことないという風な態度を取られたり、逆に「私の子どもだから」と自分の手柄にしたりします。
【自分の分身】ですので、自分と同じか自分以下でないと不快感を示します。
口では良いことを言いますが、長女が自分より幸せになることは赦しません。
長女気質は【抑圧】がデフォルトとお伝えしましたが、もうひとつ厄介なものを持たされます。それが【私は二の次、三の次思考】です。
「お姉ちゃんなんだから」という呪いの言葉を常日頃かけられることで、「自分は優先されない」「自分は一番ではない」「人に譲るのが当たり前」のような思考が潜在意識に潜り込みます。
※末っ子長女や一人っ子であっても、自分より優先される何かがあった場合(仕事、介護等)は、長女気質と似た部分を持ち合わせていると思います。
私は今まで【自己犠牲】という言葉で自分を理解していたのですが、自己犠牲を辞めても何故か良い現実が訪れず、ついに見つけた思考/マインドが【私は二の次、三の次思考】でした。
自分の基盤が【私は二の次、三の次】であれば、何かをしても成果が出なかったり、誰かの一番や特別にはならないんです。無意識に誰かに譲っていて、自分が上に立つ、前を歩くということが出来ません。
世話好きとか、母親的役回りをするということは、無意識にサポート役として動いてしまい、主役を選んでいなのです。サポート役は、中心ではなく、主役の横に存在するものですからね。
ですので、長女気質の方々はまず、「私は二の次、三の次思考を持っている」という事に気付きましょう。
そして、誰かに遠慮することはないし、譲らなくて良いし、一番になって良い、と決めて下さい。
これだけで随分と気持ちが楽になります。(経験済み)
4.自分の性質を理解すればALL OK!
HSP/繊細な性質であれ、アダルトチルドレンであれ、長女気質であれ、自分にどのような性質があり、その性質をどう扱えば良いのかを知れば、自ずと幸せになれると思うのです。
すでに身に付けている性質を否定したり、ダメ出しをしたり、変えなきゃ!と躍起になることは、自分自身を拒絶していることになります。
直すのではなく、理解して受け容れる。
必要無ければ、手放す。
これが何よりも大切なのだと思います。
HSPも、アダルトチルドレンも、長女気質も悪いものではありません。
私たちを構成する、ただの要素です。
何を持ち合わせているのかをしれば、工夫もできるし、調整もできます。
何を持ち合わせているのか分からなかったから、不安や恐怖にまみれていたのです。
闇鍋は怖いけど、普通のお鍋なら材料が分かるから、苦手な物は避けられますね。
これは要らないと思ったら、次は入れないという選択もできるようになるわけです。
まずは知ることが大事です。
何を持っているのか知れば、残すことも、捨てることもできます。
皆さまはどんな性質を持たれていますか?
どんな要素を持たれていますか?
自分を知り、解明して、皆さまが幸せの道に進むことを願っております。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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