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うなぎ

「土用の丑の日」といえばウナギの蒲焼きだった幼少期。
両親自営業共働きで決して裕福では無く、1階を自宅兼事務所と共同浴場と共同洗濯場で2階4部屋を個別炊事場付アパートとしていた我が家。
家計を助ける内職の手伝いは普通にあって袋貼りの内職とゴムのジャバラの両端を挟みで切る内職を小学校にあがるとやらされていた。月に一度の外食だけが贅沢だった。「焼肉二本松」「千成寿司」「中華丸ちゃん」のヘビーローテーションだった。
半世紀たった今、焼肉屋は経営者が誘拐事件起こして倒産。寿司屋は引退して医院になり、中華屋は中国人経営になりお好み焼き屋になった挙げ句、跡地は更地になり諸行無常を感じる。
そんな我が家も「土用の丑の日」の翌日には年に一度のウナギ三昧の日である。母の友人の女性が経営していた広島市中心部中の棚にあった広島一のウナギ屋が土用の丑の日に焼いたウナギの頭と尻尾の部分を百匹単位でプレゼントしてくれるのが慣例になっていたからだ。
残念なことに中の棚の再開発で閉店となり、それまで毎年土用の丑の日にはテレビラジオ新聞が取材に来ていたのも翌年からは「こだに」に変更になってしまった。
炭火で丁寧に焼いたウナギの美味しさを知っている私は牛丼屋のうな丼には満足出来ず、今でもたまに天然物を年に一度か二度宍道湖あたりに行ったときに食しています。口がおごるとエンゲル係数高くて大変です。
まあ加齢もあって食が細いからそこまでかかってないけど。
以下生成AIでうな丼を作画。ラーメンよりは簡単だったけど。

うなぎを生で躍り食い
この野郎詐欺だ ただの焼き魚だ
その切り身は何だ?
やっとそれらしくなったけど
その飯の量はなんだ?
ちょっとウナギ少ないんじゃね?

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