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【逆転の発想】健常者の利用しにくい「飲食店」

先日、たいへん勉強になる
Youtube動画を拝見しました。


"日テレNEWS"

車いすが多数派?
“健常者”が利用しにくい「飲食店」
 『the SOCIAL』傑作選
(2020年2月18日放送より)


こちらの動画は、
バリアフリーの必要性を問うために
考えられた”バリアフルレストラン”
紹介した動画です。

”バリアフルレストラン”とは、
車イス利用者のために
設計されたレストランです。

そして、健常者にはあえて
”利用しにくい環境”で設計されています。


普通のレストランと
「どういった点が違うのか」
いくつか紹介させていただきます。

①天井が低い(170㎝まで)
②テーブルに椅子はない
③床は車イスが移動しやすいように
 ツルツル加工
④お皿は低い位置に設置
⑤店員も車イス利用者

また、健常者に少数派を
感じてもらうために…

・ヘルメットの着用を促す
・接客応対を健常者用に準備する
・店裏側でのマイノリティー対応

などといった…
”立場の逆転”を演出されています。


今回、動画内の試みを拝見して
多くの学びを体験できました。

”立場の逆転”という思考の変化から、
わたしが何を学んだのか。

皆さんと共有したいと思い、
筆を走らせています。

ぜひ、読み進めてもらい
共感していただけたら幸いです。

では、いってみましょう(^^♪



✔マイノリティーに
 属さない理由

バリアフルレストランの目的は、
「多数派の社会に偏った
 現実に気づきを与える」
ことです。

わたしたちは、
ついつい多数派の考えに固執します。

「あの人も、この人もやっていたから」
「みんな当たり前のように実施している」
「間違ったやり方は少数派に多い」

「多数派の意見は必然的に正解だ」と
勝手に思い込んでいます。

なぜ、こういった
マイノリティーの意見に耳を貸さずに
同意見の多いほうを選択するのでしょうか。


ひとつは、「考えなくて済むから」です。

・誰かがやっている
・複数の人が取り組んでいる

そうした条件に当てはまる行動は、
心のどこかで「失敗する確率が少ない」と
考えがちです。

そして、
「失敗する確率が少ない=失敗しない」と
無意識にとらえて、結果的に
思考することをめます。

あれこれ悩むよりも「誰かがやってる」と、
それに思考を集中して
”それ以上、考えることをやめた”ほうが
ラクなんですよね💦

人は「悩みを減らす」ために、
多数派の意見ばかりに耳を貸す
傾向にあるのです。



ふたつ目は、”同族意識”です。

ようは、「わたしはひとりじゃない」と
思いたいのです。

人は孤独を嫌がります。

身体がツラかったり、
心が壊れる環境にいても
「ひとりになるよりマシ」
と考えて、大勢を選択します。

もし、かりに
少数派の意見に耳を貸そうものなら、
多数派の人からすれば
良い想いはしないでしょう。
(気にしない人もいるかもしれませんが)

悪ければ、多数派のグループから外されて
孤立した日々を過ごす可能性もあります。

「誰にも話しかけてもらえない」
「なにをやるにも、ひとり」
「喋りかける相手もいない」

そうした状況は、人にとって
もっとも苦痛で耐えがたい環境です。

だからこそ、
「ひとりにならない」ためにも
多数派の意見を尊重するのです。




✔バリアフルレストラン
 からの気づき

さて、多数派の意見だからといって、
それは間違いない方法なのでしょうか。

本当に正しい正解だといえると、
あなたは断言できますか。

賢いあなたは「そんなはずはない」と
反論してくれたはずです。

マジョリティ(多数派)だからといって、
つねに正しい判断ができるとはかぎりません。


多数派の意見に流されたがゆえに、
小さな歪みに気づかず、いつの間にか
後戻りできないところまで進んでしまった。

結果、世の中の一部の大手企業は
倒産の一途をたどるなんて結末は、
ご存知だと思います。


大切なのは、
「自分で考えて行動する」こと。

「多数派の意見をむやみに信じない」こと。

せっかく考える能力を備えているのだから、
フルに活用してご自身の人生を
有意義なものへと導いてほしいと思います。



* * * * *



バリアフルレストランは、
車イス利用者(少数派)と
健常者(多数派)を逆転させて
多くの気づきを与えてくれます。

それは、
「つねに置かれた状況は
 当たり前ではない」
という気付きです。

そして、
「当たり前ではない」からこそ
どうすべきなのか。

思考を止めずに
考え続けることが大切です。

動画内では、
公益財団法人 日本ケアフィット共育機構
「向笠 高弘」理事が、このように
おっしゃっていました。

「”障害”は、どこにあるのか」

「共生社会ってなんだろうって
 考え続けることが大事だと思う」

動画内より引用

「考え続ける」ことの重要性を
説いています。



あなたは「今の環境」を
とうぜんのように「当たり前」と捉えて
考えることを止めていませんか。

もしかしたら、間違った「当たり前」に
とどまっているかもしれません。

ぜひ、一度立ち止まって
「本当だろうか」と疑う意識を
再確認していただけたら幸いです。


では、また。
失礼します。

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