「若い」って言われることについて(エッセイ)
「(見た目が)若いですね」って言われると、皆さんは嬉しいですか?
私は嬉しい反面、どこか寂しさを感じます。
なぜなら、私が経験してきた体験が身体に反映されていないと言われているものじゃないですか。
つまり、年相応に見られていないということ……に、つながるような気がする。
それに、いくら見た目が若く見えるからと言って、実際、人間は実年齢で判断しますよね?
「若い」って言われて、ちょっとだけ有頂天になっている私は同時に、そんな自分を気持ち悪いと思うのです。
どうせ人間は年齢の差で、いろいろ判断するものだと思うし、そんなに「若く」見えるからって、だから、それが、どうした、という話になるかもしれない。
むしろ、話すことがないから「若い」というワードをなんとなく使われているかもしれない。
その人が喜ぶようなワードが「若い」だなぁ、と判断されているのかもしれない。
結局のところ、人間は実年齢で判断してしまう生き物なのだと思います。
実年齢が10年くらい離れていたら、ちょっと嫌だなぁ……と思うのが普遍的な人間だと思うのですよ。
そのような感覚を認識したとき、あなたは「若いですね」と言われて嬉しいですか?
私は嬉しい反面、現実の寂しさも同時に乗っかります。
私は、この人生、ちゃんと学べているだろうか?
私は、ちゃんと成人したばかりの大人たちより10年以上先輩であると胸が張れるだろうか?
そんな気がしないから、少しだけ悲しみの感情が滲んできます。
恋愛観に関する、異性との恋愛の積み重ねがないから「若い」と言われるのか?
考えただけでも悲しくなる。
誰かに愛されたい人生でした。
ないものねだりばかりしていても、なにも解決はしませんけどね。
青春コンプレックス、いつか解消できたらいいな。
それでは。