一度しかない人生(エッセイ)
まだ人生の半ばですらないのに、どうしてだか「楽になりたい」気持ちがついて回る。
心の中にコップがあって、そのコップに常に大量の水が溢れ出していて、ジャー……って感じ?
「楽になりたい」というのは、言うまでもなく「○にたい」という感覚に近く、どうして、この世界に生まれてしまったのか、ということを考えてしまう。
端的に言うと、私たちは親のエゴによって生まれてしまったのである。
両親の快楽により、偶然的に顕現してしまった私たちだが、この、種の選別が常におこなわれている、この世界で私たちは生きづらさについて考えながら生きている。
生きづらさ、なんてものは、ある意味では健常者側が障害者側に「与えている」ようなものであり、そこに、それ以上の意味はないと思うのだけど、あなたはどう思いますか?
私は、もう、もとには戻れないところまで来ているなぁ……と、思う。
私の中の違和感は、私が解決するしかないし、この人間社会は冷たいけれど、決して独りではない。
そう思いながら、なんとか、この世界に踏みとどまる。
ギリギリのラインで生きている。
それが決壊してしまったとき、私は生きているのかどうか……それは未来の私が決めること。
先のことなんか、わからない。
だけど、今のことは理解できる。
私は孤独になるのが嫌なんだ、と。
だから、私は独りでいることを選びたくない。
独りは嫌なのだと、やっぱり思う。
一度しかない人生、どう楽しむも私たち次第。