面白い嘘をつこう(エッセイ)
言葉というのは、言葉という要素を確定させて、頭の中に思い描いたものを発するためにあると私は思っている。
そう思えば、それが真実となり、それは頭の中に思えば、本当であることになってしまうのである。たとえ嘘だったとしても。
発すれば、嘘でも、真実として、人は脳内で、とらえてしまう。
ただ、自分が真実だと思い込んでいたとしても、自分の脳内で本当であると認識したとしても、嘘である場合があるのだ。
嘘を真実だと思い込むことは、人間の得意技である。
そうでなきゃフィクション作品は存在しないのだからね。
人は面白い嘘が好きなのである。
だから、創作する者は面白い嘘を想像(創造)して伝える術をちゃんと身につけなくてはいけないのだ。
面白い嘘をつけるようになれば、多少なりとも人に影響を与えることができるだろう。
私も面白い嘘をつけるように修行して鍛えなければな……。