見出し画像

日英で楽しむ「鬼滅の刃」vol.13/他人にしたことは自分に返る

この巻の日本語題名は「遷移変転」とむずかしいが、英訳だと何てことはない Transitions なのでした。ヘッダー画像は、鬼殺隊で炭治郎と同期の不死川玄弥 (しなずがわ げんや) です。

大正時代の鬼殺隊で唯一の拳銃使い手だが、この顔つきからお察しのようにかなりのひねくれもん。炭治郎と同様、孤児になった悲しい過去を背負っています。

鬼滅の刃に出てくる者たちは敵も味方も、つまり鬼も鬼狩りにも、壮絶で悲しい過去があります。

この巻にも魅力的なキャラがたくさんいて、中でも注目したいのが時透無一郎(ときとう むいちろう/左下)。右下の甘露寺 光璃 (かんろじ みつり)ちゃんも可愛いけどねー。

画像1

無一郎くんは一見天才かつサラブレッド風で気持ちにも疚しいところは全くないが、優秀なあまり正論すぎて人の情とか思いやりがわかっていません。

その時も優先順位の高い任務遂行のことしか頭にありませんでした。が、ふと、炭治郎のこの顔と言葉を思い出します。

画像2

「人のためにすることは 巡り巡って自分のために」 Helping others often ends up helping yourself.

胸をうたれる言葉です。わかってはいても、なかなかできることではありません。

そこで彼はハッと思いなおし、化け物に襲われていた刀鍛冶の子供を助けに入ります。隊の任務遂行が第一で急いでいた彼にとって、子供や弱者は存在価値がないはずでしたが。

画像3

If all you can do is get in the way, just run! おまえには邪魔することしかできないなら、逃げろ!ってことよ。言い方は素直じゃないがカッコイイ。

画像4

アタマに来ることがあったら、捨て台詞は英語にしてみようか。Hey, that's enough, you bastard! ってね。(けど日本国内限定で。できれば英語がわかんない相手に……ネ)

14巻 「無一郎の無」へ続く。

いいなと思ったら応援しよう!