見出し画像

日英で楽しむ「鬼滅の刃」vol.15/現代の鬼と鬼狩り

リズミカルに遊んでいるようなこの巻のタイトル「彼は誰時 朝ぼらけ」は、Daybreak and First Light と訳されています。

きのうは節分でしたね。今回は、鬼を退治する鬼殺隊の最高位剣士9人について。

日本ではアマテラス大御神など神々には「柱」と言う単位を使い、ひとはしら、ふたはしら・・と数えますが、鬼狩り最強剣士らも(下の画像)名前の下に柱 ( 英訳は Hashira ) を付けます。この「柱」は日本独特なので建物の柱とは違います。英語にはないから訳しようがないのです。

画像1

ヘッダー画像の悲鳴嶼行冥(ひめじま ぎょうめい)は岩の呼吸の使い手で、お経を唱え、いつも涙を流しています。各剣士は異なる呼吸法を、強力な武器として持っています。

画像2

これら自然界にあるものや現象の名前は日本古来からの神話や日本史とも深く関わっており、時ははるかに隔たっていても日本人の心の中に連綿と受け継がれてきたものだと思います。

桃太郎や金太郎の大江山鬼退治、羅生門の鬼など伝承のとは死や疫病のことだという説もあります。したがって、時代の変わり目や疫病や死がはびこる時に出現した、と。

新型コロナウィルスで人々が苦しむこの時代に「鬼滅の刃」が流行するのは偶然ではないのかもしれません。

16巻「不滅」へと続く。

いいなと思ったら応援しよう!