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小さな旅・思い立つ旅|秋から冬へ 本と建築と図書館と[海みらい、多摩美、鈍考、みんなの森、角川ミュージアム]

本棚は 人を映す

本棚は、その人の頭の中を映し出す。どんな本を通過して、何を手元に残しているか。頭の中で濾過されて、本棚としてその人の暮らしのなかに立ち現れる。

本のある風景はおもしろい

本棚ではないけれど、WEB会議で画面共有している人のPC画面が目に入ってしまう時がたまにある。理路整然と説明しているのに、デスクトップがファイルとフォルダで画面を埋め尽くしていたりすると、その人の素を見てしまったようで、なんとも微笑ましい。

そして、一番身近なのがスマホのホーム画面。自分の画面には何もない。片手で持って親指だけで操作できるようにドックにすべて入れている。直感的につかいやすいようにアイコンは色で分けている。そんなに変わったことをしてるつもりはなかったけど、これを見た人のリアクションで、普通ではないことに気づく、、

内に潜む意識と思考が、癖と個性に現れる

スマホのホーム画面




秋から冬へ 本と建築と図書館と

毎週のように図書館に行くんだけど、滞在時間は5分もない。借りてた本を返却して、予約してた本を受け取るだけ。近所の図書館は、そこでゆっくり読書したいと思える環境では全然ない。

遅めの栗拾い。冬が近づくと山に栗はあまりない、、

でも、全国には多種多様な図書館がたくさんある。賑やかで遊べるところ、やわらかい光につつまれるところ、不思議なところ、静かに本の読めるところ。

本への接し方は人それぞれなので、その人にあった図書館があるのはとてもいい。どれも近所にないのがすごく残念、、

ということで、今日から12月。秋から冬へ。朔風払葉。木枯らしを窓辺で眺め、図書館を巡る旅でもどうでしょう、と言う話。

本と建築と図書館と

秋は茹で栗で締め括り


金沢海みらい図書館|シーラカンス

柔らかく静かな光に包まれるところ

金沢の中心から少しはなれた海の近くにある図書館。外から見れば、風変わりな見た目の印象を受けるけど、中に入ればすぐわかる。

本が読みたくなる心地いい光に包まれる

窓辺が明るすぎて、奥に行くほど暗くなるのが普通なんだけど、ここはどこもちょうどいい。直射日光が目に刺さることもない。静かな光。

音ではなく光なのに静かと感じる空間。


多摩美図書館|伊東豊雄

地形に寄り添った不思議なカタチ

大学の中にあるので、みんなが気軽に行ける場所ではない。便利な場所にあるわけでもない。でも、一度は見てほしい建築。

連続するアーチと勾配する大地の心地よさ

実際はとっても硬いコンクリートの塊でできているのに、なぜか柔らかく軽やかに感じる空間。歩いていても、じっとしていても、心地い。そんな場所。


鈍考|堀部安嗣

ゆっくり流れる時間と読書と珈琲

ブックディレクターのBACH幅允孝さんが京都につくった私設図書館。完全予約制で定員はたったの6人。

3000冊の書籍から気になるモノを手に取り、ひのき林の借景が美しい庭を眺めながら読書に耽る。一息ついたタイミングで、珈琲を頂く。ネルドリップでゆっくり抽出するその時間も愛おしい。

至福の京都体験


ぎふメディアコスモス|伊東豊雄

近所にあれば便利で楽しいところ

子どもが本に親しみを持ってもらうにはもってこいの図書館。静かにしないとだめ、走り回ったらだめ、という堅苦しさはない。不思議な空間に身を置き、地域の人が集まる場となるところ。

公園みたいな図書館


角川武蔵野ミュージアム|隈研吾

好みの問題だけど、個人的には好きじゃない

いいと思わないものをわざわざ取り上げる必要もないんだけど、話題になった有名な建物なので一応、、

設計は隈さん。なので、まぁ予想通りといえば予想通り。実際に訪れて、空間を体感するものではない。インスタ映えに振り切った、いつものやつ。


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