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3つの好きな映画|100年前に生まれた大女優[オードリー・グレース・マリリン]篇
いまから100年前は大正時代。
オードリー・ヘプバーン、グレース・ケリー、マリリン・モンロー。三人ともその時代に生まれた大女優。なので、今でも生きていれば約100歳!
そんな大女優の映画を紹介しようと思ったけど、せっかくなので少し脱線して大正時代について...
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大ヒットした「鬼滅の刃」の舞台が大正時代で、YOASOBIは昨年「大正浪漫」を配信。そして、東京国立近代美術館では「民藝の100年」展が開催され大盛況。
『大正ロマン』と『民藝』
どちらも大正時代で100年前の出来事。専門家でもないので、理由はわからないけど、そんな和洋折衷の文化や雰囲気が、令和の今、人気のようで。
大正ロマン+令和
明治時代に入ってきた西洋の芸術や生活様式が、大正時代に日本の伝統と融合して生まれた文化。特に建築や家具、服装などで和と洋を巧みに取り入れているという。
少し前に泊まったK5は大正時代にできた建物をフルリノベしたホテルで、日本橋兜町にある。
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日本最初の銀行として竣工し、渋沢栄一が頭取を務めた歴史的建築物で、重厚な雰囲気はそのまま、内装には藍染や銅や杉を用いて和と洋が絶妙なバランスでまとまっている。
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「大正ロマン」に「令和」を重ねる
ただ、昔を懐かしむのではなく、大正に令和を上書きする。今を取り入れて次の100年へ。それが100年後の新しい時代の資産となる、と思いたい。。
民藝+北欧モダン
「民藝」とは、柳宗悦、濱田庄司、河井寬次郎によってつくられた新しい美の概念で、「民衆的工藝」を略した言葉。
民藝というと、日本土着の工藝品のような印象があるかもしれないけど、そんなことはない。
西洋のアームチェアやスリップウェアを取り入れ、朝鮮やアイヌや台湾にも手を広げる。和と洋、そこに東洋の様式も自由に取り入れ、〝様式の多様化〟を目指している。
そんな「民藝」と最近一緒に語られることが多いのが「北欧モダン」。
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「民藝」に「北欧モダン」を加える
北欧の厳しい自然環境の中で、いかに自分達の生活に適したものをつくれるか。その中で生まれたのが「北欧モダン」。有名どころでいうと、アアルト、ヤコブセン、ポール・ヘニングセン、ウェグナーなどなど。
機能的でシンプルで、素朴でクラフト的な暖かさがあるもの
「民藝」も「北欧モダン」も同じ思想でつくられているから、とても親和性が高い。とてもいい様式の組み合わせ。
と、いうことで、そんな『大正ロマン』と『民藝』が生まれた100年前に誕生し大女優が出演する面白い映画をご紹介。
オードリー・ヘプバーン/1929
グレース・ケリー/1929
マリリン・モンロー/1926
遠い昔に見た人も、令和の今観ることで、何か新しい気づきがある、かも。
ローマの休日/1954
白黒映画といことを忘れしまうほど、今見てもいい映画。
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ヨーロッパ各国を歴訪中の某国王女アンは‘王室外交’に疲れ、宮殿から逃亡。それと知らない米通信社記者ジョー・ブラッドレーの部屋に泊まるはめに。翌日、彼女がアン王女だと知ったジョーは、うまく口説いて大スクープをものにするつもりだったが・・・。
永遠の都ローマを舞台にした不朽のラブ・ストーリー。
裏窓/1955
ヒッチコックで一番好きな映画。エルメスのケリーバッグのケリーはこのケリー。
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足を骨折して自宅休養中の報道カメラマンのジェフ。車椅子生活で裏窓から中庭を挟んで見える向かいのアパートの住人達の様子を観察するのが日課になっている彼だが ある日、向かいの住人で病気の妻を持つセールスマンの男が不振な行動をとっているのに気がつき、 恋人のリザ、看護婦のステラと共に事件の真相を追うのだが・・・
お熱いのがお好き/1959
勝手にB級映画だと思い、食わず嫌いだったけど、見てみたら普通に面白い映画。
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バンドマンのトニー・カーティスとジャック・レモンは偶然ギャングの殺人現場を目撃する。ギャングから逃れるために彼らは女性ばかりの楽団に女装でもぐりこむ。その楽団のモンロー扮する歌手のシュガーと知り合う。やがて楽団はマイアミに行くことになり、ギャング一行と鉢合わせすることに・・・。ワイルダーによる軽快なコメディー作品。