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看取りケアパートナーのみなさんへ

そうでした。

このnoteをはじめたのは、ユーキャンの『看取りケアパートナー講座』を受講して資格取得された方や、これから受講をお考えの方、親の介護について悩んでいる方とつながりたいと思ったからだったのでした。

わたしは、2020年12月に公開されたこの講座の企画執筆をしています。
資格は、わたしが代表理事となっている一般社団みんなのプライドが認定団体となっています。

この講座企画が通ったのが、ちょうど1年前の2019年12月でした。そのさらに1年前から企画は練って練っていたのです。

わたしはこれまで、行政書士という立場で、ご高齢の方のサポートをしてきました。財産管理だったり、契約だったり、成年後見だったり。
それから居宅介護支援事業所の代表ということで、介護保険にもかかわり。
それから社会福祉士として福祉利用の相談調整にもかかわりと、そういう世界にいたのです。

そもそも講座を企画したきっかけというのは。
ある時、ある方が亡くなってからのご支援をした際。

「看取り可」となっていた有料老人ホームの介護職員さんたちが、一様に動揺した様子で、その方をお見送りしている姿に、すごくひっかかりを感じたからでした。施設に「看取り加算」をつけるなど、看取り、看取りというのはトレンドになってる感がありますが、じかに看取りにかかわる我々は、まだまだ丸腰なのではないのかと。
介護施設の新人職員さんが、夜勤でお亡くなりになった利用者さんを発見したのが、初めて人が亡くなったのを見たことだった、なんていうお話を聞いたこともありました。

いつしか人の死は、遠いものになってしまいました。

わたしのほうは、お金周りや介護保険手続き、遺言作成したりといった面からのサポートが主なフィールドなわけですが、それ以外のことを、もっと包括的にいろいろなことが学べる機会があればと思いました。もっとよい受け答えの仕方があったのではとか、もっと病態を知っていることが必要だったのではとか、心残りがあったのです。

お年寄りを見送るという現場にいると、医療者と介護従事者との間で行き違いがあったりすることがあります。そんなですから当然後見人なんてもうもっと行き違ったり、ご家族の間でもいろいろあるし、ご本人の看取りという同じ時間軸にいる、同じサポートする立場なのに、分かり合えていないこともあるように感じていました。知っておくことは幅広い。知らないことも多い。お金やお墓や相続対策的なことも、見逃せません。
意識不明のおじいちゃんの枕もとで、家族が葬式の話やお金の話をしてたりする常…。

特に看取りについての学習環境では、すでに看護師の方が中心となった領域は大変充実していると思います。ただ、家族には看取りといったら看護のことだけじゃないし、もっとごっちゃにいろいろなことが不安になります。

まずは入り口。その助けになれたらと思いました。

そういう考えから、看取りケアパートナー講座が生まれました。

2019年12月に、看取りケアパートナー講座の企画が通りました!と連絡を受けた当日に、母さんが転んで、お年寄りあるある見事に大腿骨骨折してくれました。バチがあたったかと思いました(苦笑)。
さらには2020年夏には母さんが意識不明になって倒れました。原稿執筆や校正の真っ最中。看取りケアパートナー講座がリリースするのと引き換えに、母さんは本当に死ぬのではないかと予期悲嘆に暮れていました(汗)。

でもなんとか、講座がデビューすることができました…。
2000年のうちに、1000人を超える方が、「看取りケアパートナー」認定資格の仲間となっています。

テキスト2冊の通信講座だけでは、まだまだ伝わっていないこと、お互い話したいこといっぱいある!

2020年12月の講座リリース後、リアルにお会いできる機会を企画していました。しかし、コロナにより延期。

少しばかり動画をアップするなど試行錯誤しているうちに、わたしのほうが「ご家族様」の立場で、母さんの介護に翻弄されて1年過ぎてしまいました。

ただただ、母さんの介護についてぼやき続けていましたが、
これからは、しっかりプロとして(^-^;  
時には実体験から
すこしでもお役に立つことを、お伝えできたらと思います。

「親の介護」が気になる方に向けて、少しずつ書いていこうと思います。
テーマのリクエストも大歓迎です。

そして、介護・医療・施設・在宅・ご家族、さまざまな世界にいらっしゃる、看取りケアパートナーのみなさん、2021年こそ、お会いしましょう。

どうぞよろしくお願い申し上げます。

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