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火の山のマリア 母は逞しき

「早く子どもに会いたい。」故郷のアフリカから遠く離れ、日本に出稼ぎに来ていた女性が見せてくれた写真には、まだ幼い女の子が映っていた。

私が大学生の頃…30年も前…(°▽°)! 海外から出稼ぎに来ていた方々が集まるパーティーに幾つか参加したことがある。かなり低賃金で働く方々だった。

「なぜ、こんなに安い給料なの⁈  同じ仕事をするパートのおばちゃんより、安い。」と言われて、返す言葉がなかった。私はそれまで、彼らの実態をまるで知らなかった。そして、それでも働いて働いて、自国に送金する彼らの逞しさ、物悲しさを知った。出身国は様々だったが、みんなで集まって、ビールを飲んだり、ダンスをしたり、会話をしたりと、お互いに労りあっていた。私も彼らと一緒に踊った。

そんなことを思い出したのは、以前描いた絵本の原画を整理していた時。この絵本はジャガイモ兄弟と仲の良い家族のお話で、YouTubeにアップしようと思ったが、断念した。また、描き直してみたいと思っている作品。この原画はnoteのフォローのポップアップにも使用している。


そして、ジャガイモの故郷…南米といって、頭に浮かんだのが映画『火の山のマリア』。

『火の山のマリア』2015年公開。グァテマラ、フランス映画。ハイロ ブスタマンテ監督。

貧しさ故に、親は美しい娘を金持ち男に嫁がせようとするが、娘は村の閉塞感から、自分も外の世界に行きたくて、都会に飛び出そうとする村の若者に身体を捧げるが…アッサリ捨てられて…気付けば妊娠していた…

当然はじめは動揺する娘、両親…だけど…

最後には女性は強し!母は強し!をガツンと思わせてくれる映画。

そんな、南米映画の母とアフリカ女性が結びついて、今日の一枚が出来あがった。

あれから、派遣切りが世間を騒がせ、いの一番に切られたのが、外国人労働者。安い労働力として、こき使いながら、都合が悪くなると、雇用解除。明日の生活の補償さえない状況にいることが報道されていた。だから尚のこと願う。

アフリカの女性が子どもと幸せに暮らしていますように!

子どもをはぐくむ女性たちがみんな、幸せでありますように!

子どもたちが幸せでありますように!




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