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のぼうの城 大地に生きる

”一刻”と、言われて久しい私。何かに夢中になると、寝ても覚めてもそればかり…折角の長いお休みを今回は自宅の庭仕事と庭勉強と庭計画に費やしてしまった。

きっかけは、先日ボランティアで初めての田植え体験をさせて頂いたことから…今回のボランティアは休墾している田んぼを使ってのアート作品のお手伝い。秋の”木津川アート”の作品の仕込みだった。のどかな恭仁京の田園風景とボランティアさんたちとの集い。

水を張った田んぼには空が映り込み、早苗のか細い黄緑が、未来への小さな希望のごとく、爽やか♬

ぬかるむ泥に長靴を入れる感じ…泥に足を取られながら、ずぽっと抜く一歩。童心に帰るとはこのことかも…平静を装いながらも、心は思いっきり、はしゃいでいた。何度も泥に足をとられ、よろつきながらも泥の中を歩く。

帰りにコスモスの苗を10本程、頂いた。

帰ってから、すぐに自宅の庭にコスモスを植えた。根元が乾燥してはいけないと、雑草を刈って藁がわりに敷く。

すると、他の植物も気になり出して、プチトマトや、月桂樹などに支柱を立てたり、以前買ってきて、そのままになっていた、すももを2本、ルリマツリ、レーズゼラニウムを地植えした。また場所替えしなくてはならないが、買って来てそのままでは、乾燥して具合が悪そうだった。

そうすると、以前から計画していた庭作りを久しぶりに思い出した。家を建ててから約10年、ほったらかした庭改造計画が一昨年、ようよう走り出したかと思われたが、家族の諸事情が重なりこの春迄また、中断していたのだ。

元々駐車場だった土地、その前は蚊帳手工場だったらしく、土を深く掘ると、工場の基礎があったりと、庭木を植えるにはひと工夫しなければならなそうな箇所がいくつもあり、予算も立てなくては…。

家を建てた時の庭計画を引っ張り出してきたが、住んでみて日照条件などを考えると、大幅な計画変更が必要。選ぶ木々も昔とは違ってきている。

土も大量に入れないといけない。

秋までに環境を整えて、土入れ土作り、冬に落葉樹や常緑樹をボチボチ植栽したいな。

一時期、雑草だらけで足の踏み場もなく、野良猫や昆虫、鳥たちの野生の王国化していた賑やかな庭を、今は防草シートを張り巡らせ、一部に植物を植えてた殺風景で、静かな庭となっている。

今度は、四季折々に色を変え、景色を変える庭にしたいな。食べたり利用出来る植物をギッシリ育てたい。

そうこう考えていたら、YouTubeで庭や植物を勉強し、相性が良い植物同士のコンパニオンプランツを調べて、これを植えるならこれも植えなきゃなど、果てしなく考えてしまった。

毎月の予算が限られるので、少しづつ前に進めよう。YouTubeを拝見していると、一年で素晴らしい庭を作る方もいるが、投資額がそもそも違うと思われる。反対に何十年も掛けて育てた庭もあるよう。私も少しずつ手掛けて行こう。小さな苗木から大きく育てよう。

日々の生活、仕事、工房、趣味活動、ボランティア、色々あるけれどバランスがやはり大事だと反省もする。どうやらどれかに偏りがちになる私。

庭のことばかり考えたこの頃。土と共に、大地に生きる自分の姿が、農民に重なって思えた。その昔、8割が農民だった日本。きっと遠い記憶が呼び起こされたのかも知れない。


農民と言えば映画『のぼうの城』。狂言師野村萬斎主役。和田竜原作脚本。犬童一心、樋口真嗣ダブル監督。

豊臣秀吉家臣、石田三成率いる20000の兵に、忍城城下の農民を含め3000の兵で戦いを挑んだ成田長親らのお話。

農民はいつだって、お上の方針に右往左往と翻弄される。今をときめく豊臣方支配下になるのかと、思いきや、土地のお上は豊臣方と戦うと言い出す。戦いかと思いきや、お金を積まれたら城外に堤防を築くために豊臣方に力を貸し、豊臣方が自分たちの田畑を水責めし、台無しにすると、その怒りからと、元々の土地のお上への信頼から土地のお上に加勢して、また堤防をぶっ壊し、田畑から水を抜く農民。

お上の一声に方向ががらりとかわる。どうせ味方するなら信頼出来る人に力を貸したいと思うのも人の心。武蔵国(埼玉)忍城城下の人々と忍城の兵達の心イキを描いたお話。

この平和な時代に於いても、上司の言葉に右往左往させられることもある。だけど、良い上司の元で、自由に自分を生かすことも…

今私は誰かの為に、土を耕したりはしていないが、バランス悪く、何かに集中してしまった時には、自分で自分に翻弄されているようでバツの悪い思いをする。

庭と庭計画に夢中になり、絵本やnoteがほったらかしになった。毎日の変化をnoteに描きたい気もしたり、でも、次から次に庭について調べたいことが湧き出してきたり。そんなこんなで今日に至る。

バランスが大事。

誰にも支配されない自由を楽しみながら、あれもしたいし、これもしたい❣️

予算の縛りが月一の庭計画を立てるに至る。

畑仕事や山仕事、緑の中にいて汗を流すのって気持ちいい。












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みと吉 禮子 (みとよし れいこ) 絵本作家
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