ミニトマトの求道者を訪ねて伊良湖まで
週末は愛菜家。 vol.29
愛知県 渥美半島の先端にある田原市・伊良湖エリアに、おいしいミニトマトの生産者さんがいるという噂を聞いたので足を運び、いただいたミニトマトで食卓を彩りました!
ミニトマト栽培にとことんこだわる「陽菜(ひな)ちゃん農園」
今回取材をさせていただいたのが、伊良湖岬のすぐ近くで農業を手がける「陽菜ちゃん農園」の森下敏之さん。背中が見えているのが陽菜ちゃんです。
敏之さんが農業に取り組むモチベーションは「家族」。
「家族との大切な時間がしっかりとれるから」という理由で農業を選び、トマトがちょっと苦手な奥さまでも食べられるおいしいミニトマトを究極の目標にしているそう。
4棟のハウスで育てているのは「キャロル」という品種と色鮮やかなカラフルミニトマト。
摘んだばかりの完熟ミニトマトは、甘味と酸味のバランスがとても良く、旨味がつまって生命力の強さを感じる味わいでした✨
夏野菜のイメージが強いトマトですが、ハウス栽培のミニトマトが一番おいしいのは冬場なんですって! これから2月に向けて、さらに味が乗ってきます。
複数ある「キャロル」シリーズの中でも、特に味のよい品種を選んで栽培中。
味は抜群だけど栽培にすごく手間がかかるので、採用している農家さんはわずかしかいないのだとか。
旨味がぎゅっとつまった味の秘密が「水の管理」。ぎりぎりまで水を切ることで、実においしさが集まるそう。
しおれるギリギリのタイミングを見計らって水をあげる必要があるので、きめ細かな管理が必要です。さらに、通常のハウスよりも畝の数を減らすことで収量よりも風通しの良さを優先しています。
畝の先端には「虫避け」ならぬ「虫寄せ」のバジルを植えて、トマトに害虫が来ないよう工夫しています。ちなみに、この写真に映り込んでいるのは害虫ではなくトマトの受粉を手伝ってくれるハナバチです。
害虫対策は他にも! 虫を誘引するシールを使って捕獲することで、できるかぎり農薬に頼ることなく安心・安全なミニトマトを生産しています。
敏之さんのモットーは「お子さまが食べても安心なミニトマトをつくること」だそうです。
農園で生産されるミニトマトの中でも、特に品質の高い10%ほどを選抜して「陽菜ちゃんトマト」としてブランド化。主にインターネットで販売しています。
その他のミニトマトは田原市の道の駅「めっくんはうす」にも出荷しています。
道の駅「めっくんはうす」に行ってみたところ、敏之さんのお母さまに偶然会うことができました✨
こだわりのミニトマト、おいしくいただきます!
おみやげに用意いただいたカラフルミニトマト。まるで宝石箱のよう✨
チーズと合わせてワインのお供にしても絵になりますね!
陽菜ちゃん農園でその日に収穫したミニトマトのおいしさを存分に味わいたいので、食材には鯛を選んでカルパッチョにしてみました。おいしい✨
残った鯛を使って、〆はペスカトーレに♪
トマトの旨味成分と鯛が絶妙にマッチして、忘れられない一皿になりました。
陽菜ちゃんトマトを使ったご当地コラボカレーも登場!?
ミニトマトを切り口に、敏之さんは地域を元気にする活動にも取り組んでいます。
「陽菜ちゃん農園にも人々を積極的に招くことで、地域全体が潤うとうれしい」と話してくれました。
陽菜ちゃん農園で育てた野菜が使われたご当地コラボカレー「東三河カレープロジェクト」も、地域を元気にする取り組みのひとつ。東三河エリアの4つの会社が自慢の食材を持ち寄って生まれた絶品カレーです!
特別にサンプル品を頂戴したのですが、ふだん食べているレトルトカレーよりも具が大きいのが印象的。ジューシーな豚肉や鶏団子がゴロゴロ入って、いい意味でレトルトっぽさがない雰囲気です。
福神漬けがわりにトッピングした色鮮やかなトマトのマリネもいい仕事をしてくれています♪
こちらの「東三河カレー」はクラウドファンディングが大成功のうちに幕を閉じ、この12月から直販などで買えるようになりました!
「陽菜ちゃん農園オンラインショップ」からも注文できますので、ぜひぜひミニトマトと一緒に楽しんでみてください♪