心を鎮める能は、瞑想と言霊の限りなく内向きなエンターテイメント。
先日、京都の上賀茂神社で行われた能を鑑賞してきました。
伝統芸能は全くの無知な私が人生初の能を鑑賞するにあたり
ベタに「No problem! 初心者のための能入門講座」というYouTubeチャンネルで予習しました。そこでは、
能は心を鎮める芸能
美術館を訪れるような感じに近い芸能
という表現をされていて、より、興味を持ちました。
芸能という言葉には
高揚感や歓喜というイメージを持っていましたが
能は
落ち着く、整う、自分の静寂を取り戻すものなのだと。
背景が一切変わらない能は
外からの情報(視覚的刺激)が少ないため
季節や土地を、見ている側が「想像」する
一見退屈な能は
限りなく内向きなエンターテイメントなのだと。
演者は、能面を被ると視界がほぼ遮られるため
耳や足の裏の感覚で自分のいる位置を測るという
演者自体が、外向きではなく限りなく内向きに
五感を研ぎ澄ましている。
ハマる人はハマり
ハマらない人には苦痛とさえ言われるのは
内向きな視点を持って見れるか否かで異なるからなのだろう。
そう思いました。
実際に鑑賞してみて
腹式呼吸でゆったりとしたリズムで発せられる古語は、たとえ意味がわからなくても
音・言霊として体に染みているのを感じました。
低音が、体の心臓から下に響く。
(能の発声をマネてみたら、ものすごく気持ち良かったです。みなさんもよかったらマネしてみてください、怪しまれない場所でw)
頭の回転がスローダウンするのを感じる。
ある意味、瞑想状態。
私にとって能は「言霊」と「瞑想」の芸能でした。
夕方のうだるような暑さの中で始まった賀茂御戸代能。
だんだんと日が落ちていくなかで
舞台の灯りが浮かび上がる。
気づいたら夜のスッとした空気を感じ
北斗七星が輝く真下の舞台は、本当に幻想的でした。
最後の方は気持ちよくて眠くなってしまい
こっくりしては起き
こっくりしては起き
本気であちらとこちらを行き来してw
まどろみのなか
夢と現実の境界線がない感覚を味いました。
とっても豊かな時間。
昨日は友人から
「能は縄文時代からすでに存在していたと
京都新聞に書いてあったよ」と聞きました。
そして、陰陽で構成されている、と。
源流を辿ると全てはそこに繋がる。
奥深い能の世界の面白さを
これからもゆっくりと知っていきたい。
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