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思考のあわい

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日々思うことを、まとめずに書きっぱなしにした思考のアウトプット的記事。
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#思考のアウトプット

今日のあなたは明日の私

この週末は、玉置妙憂さんが主宰する大慈学苑の訪問スピリチュアルケア専門講座でがっつり座学。

スピリチュアルケアはオカルトで怪しい方のスピではない。
WHOの定義を意訳して、私なりに解釈するとこうだ。

健康を定義する上で大事な要素として肉体、精神、社会性の3つがある。
これにプラスして生きる意味や目的、尊厳などをざっくりまとめて「スピリチュアリティ」とする。
終末期をはじめ、肉体、精神、社会性の

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プロがアマチュアを纏う

前回の「いんよう!」のPodcastを聞いてからずっと考え込んでいる。

プロとアマチュア。
一般的にその違いは、特定の働きによってお金を稼げるか?という認識だと思う。

しかし、今回はその話ではない。
そもそもアマチュアの語源は「愛する人」、プロフェッショナルの語源は「公言、宣言」なのだそうだ。
ここから転じて、プロフェッショナルは「出来ることと出来ないことを公言する」というあり方で、アマチュア

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ダサいかダサくないかが問題、なのか?

Twitterでこの時期恒例の話題「クリスマスプレゼントに貰いたくないダサいネックレス問題」。
ここ数日また見かけるようになり、もうそんな季節か…と初冬の風物詩を見ている気持ちになる。

この話題の概要はこうだ。
・女性が「クリスマスに貰いたくない、でも貰ってガッカリしたことがあるネックレスのデザイン」についてツイートし、拡散される(4℃など、特定のブランドが槍玉にあがることも)
・呼応するように

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「努力したくない人」は、社会をパラダイムシフトするかもしれない

佐々木俊尚さんのVoicyをよく聞いているが、昨日の内容はちょっと考えてしまった。

以前の日本は、ある程度強制的に全員同じ教育をすることで、スキルもある程度横並びだった。
最近はYouTubeやネット、書籍などで独学できる環境が整ったので、学びたい人はどんどん学んで優秀になる。
それ自体は一見良いことなのだが、問題は学ばない人・努力しない人との差がどんどん広がっていくということだ。
努力しない人

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頼みごとは難しい

人に頼みごとをするのが苦手である。

仕事なら、頼むのは問題ない。
それは純粋な頼みごとをではなく、あくまでも仕事の範囲内である。
ここで言う仕事とは、報酬が発生すること。
サラリーマンなら業務時間内、残業でも残業代が発生するならOKだ。
サラリーマンでなければ、何かを頼むなら金額がわずかでも報酬を支払うべきだと思っている。
友人・知人だからといって、相手の時間を搾取してはいけない。
むしろ友人だ

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必要なのに届かない

スイスは安楽死が合法で、外国人の安楽死を認める唯一の国である。
したがって、日本人で安楽死を望むなら、スイスに行くしかない。
安楽死のリアルについてはNHKがドキュメンタリーを放送したことで多少一般人にも知られることとなったが、それでも多くの人は相変わらずボンヤリとしたイメージしかないのが実態だろう。

ある人と安楽死の話題になった。
その人はNHKの番組も見ていないし、尊厳死や延命治療の細かい段

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『モモ』から読む、豊かさとは何か?

昨日『モモ』の読書会で、豊かさとは何か?という話題になった。
『モモ』は時間をいくら節約しても幸せになれない人々が描かれていて、ざっくり言えばそれは資本主義への批判だろう。
物質的な豊かさがどんなに手に入っても、常にイライラして怒りっぽくなった人々。
そこには笑顔はなく、優しさや思いやりのような人間らしさは失われてしまう。

日本の現状もまさに資本主義的価値観なので、『モモ』の世界は今の私たちを風

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読書で「知を織(お)る」ということ

知識について、興味深い考察を読んだ。

特に印象的な部分はここだ。

私は、知識とは、知の織物「知織」だと考えている。他の知識と断絶した知識はない。たとえば「鉄」を理解するには、真夏の太陽に照らされた鉄は火傷するほど熱いといった体験や、逆に冬には凍てつくほど冷たかったり、電気が通ったり、フライパンを熱して湯気が出たり、磁石がくっついたり。

濡れるとサビたり。包丁のような刃物になったり。そういった

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役に立つって何だ?

「それって何の役に立つんですか?」

ノーベル賞を日本人が受賞して、それか化学や物理学だった場合、受賞理由の研究解説のシーンで毎回のように聞かれるこのフレーズ。
ノーベル賞の場合、当時は何の役に立つかわからなかったような基礎研究が、後にこんなに役に立ったから賞をあげるよ!という感じなので、この問いの答えは明確だ。

ただ、現在進行中の基礎研究の多くは、おそらく何の役に立つがわからないだろう。
わか

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ファッションと機根

「機根」という言葉を知ったのは、先月のSNS医療のカタチTVだ。
番組内の対談が素晴らしかったので、記事にしたものを貼っておく。

比叡山延暦寺の小鴨住職が語る「機根」という言葉がとても興味深かった。
引用してみる。

小鴨住職:機根。機会の機に、根っこと書きます。

何か学問を積んだとか経験があるとか、それだけではなく、今の精神状態や「この人が聞く体制に入っているかどうか」を含めて「機根」ですね

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全てはあらかじめ決まっている

こんな本をしばらく前に読んだ。

この本の言う心理学的決定論によれば、自由意志などなく、全てはあらかじめ決められているそうだ。

あらゆる外的要因で人は何を選択するか既に決まっている。
親ガチャは真実だろうし、私たちが自分で選んでると思っているあらゆる消費行動は行動心理学によって既に仕組まれたものなのだろう。

でも、全て決まっているから意味がないかというと、そんなこともないはずだ。

そもそも、

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友達の作り方(大人編)

昨日、主宰している読書会のグループチャットにメンバーから「こんな面白い文章を見つけた」とスクショが流れてきた。
詳しくは端折るが、エーリッヒ・フロムのある本の訳者解説の抜粋で、なかなか小難しい文章だ。
でもそれを「すごい!面白い!」とシェアしてくるメンバーがいて、そこに返信の応酬があったりする。
そんなグループである。

何が言いたいのかというと、小難しい文章でも「面白い!」と嬉々として読む人がい

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「思考のあわい」というアウトプット

日々の雑感をまとめずにただアウトプットするのもいいなと思い、それを「思考のあわい」というシリーズでポツポツ書いていこうと思う。

どちらかというと自分自身のために書くので、結論やオチがないこともあるだろうけど、そういうものだと思っていただければ。



私はTwitter廃人だが、熱心にウォッチするアカウントにはマイブームのようなものがある。
自分にとっての関心事は日々移り変わっていて、それがT

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