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雲ひとつない晴れた日には

今日は本当にいい天気だった。雲一つない、完璧な青空。朝の9時頃、まだ冷えた空気が残る京都の街を1時間ほど歩く。

鴨川にはもう大勢の人がいた。犬の散歩をしている人もいれば、川を見ながら体操をしている人もいる。スーツを着た男の人も歩いている。鴨川沿いが通勤路なんて、なんともうらやましい。

鴨川、平安神宮と東へ歩いて、今日の目的地は京都の中でも屈指の紅葉の名所・南禅寺。

今日はTwitterやInstagramで繋がっていてずっとお話してみたかったあゆみさんと紅葉巡りに。駅での待ち合わせのときから朗らかで穏やかな印象で「お話するの楽しそう…!」と感じた。その予感は的中で、歩きながら話しながらで気づけば10キロ以上移動していた。

南禅寺。真っ赤に燃えるようなもみじもあれば、柔らかいオレンジや黄色のもみじもあって。自分がいる場所ごとに違う景色が広がって、何度も夢中でシャッターを切ってしまう。

とくに感動したのが、水路閣。

柔らかい光が差し込んで、影が折り重なって、本当にきれいだった。何よりも、天気がいいのがやっぱり最高だ。天気がよければ、なんだっていい思い出になる気がする。

太陽の光に当たるからこそ、木々も建物もより一層魅力が深まる。「本当にいい天気だなぁ~」と何度思ったことだろう。

南禅寺を抜け、哲学の道を歩きながら、途中で案内板を見て立ち寄ることを決めた法然院へ。ひっそりとした山間にある寺院で、ここも紅葉がすばらしかった。

光の角度によって姿を変える木々と、池に反転する真っ赤な木々と。目に飛び込むものすべてが私を幸福感で満たしてくれる。なんていい日だ、と何度も何度も思った。

引き続き哲学の道を歩きつつ、途中で気になった定食屋さんでランチをして、昔ながらの喫茶店へ。

珈琲ゴゴというその場所は、本当に時の流れが空間に沁みついているようだった。長い日々を重ねないと出せないような絶妙な味わいがそこかしこに存在しているよう。

濃い目のブレンドコーヒーを飲みながら3時間以上歩き続けた足を休める。

あゆみさんとはお別れをし、家に戻る。「あぁいい日だった」と噛み締めて振り返ることのできる1日を、何度も何度も繰り返していきたい、なんてことを思えるくらいの充実した1日だった。明日もいい天気だったらなぁ。

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▶11月は毎日noteに挑戦中。日々の暮らしの中で感じることを綴っています。

▶引っ越し前の京都3ヶ月プチ定住の記録はコチラより。

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misaki|散歩日和
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