マガジンのカバー画像

旅と暮らしのエッセイ。暮らすように旅する日常 🕊

71
暮らすように旅する滞在記。ADDressで、家を持たない多拠点生活をしていたときの記憶です。旅先での日々の暮らしから芽生えた感情や気付きを綴っています🕊
運営しているクリエイター

2022年10月の記事一覧

秋の訪れをじっと「見る」

秋の訪れをじっと「見る」

秋。私の大好きな季節。私の生まれた季節でもある。そんな秋がだんだんと深まっていく日々。

私は秋の訪れをじっと「見る」ことにした。「感じる」だけで通り過ぎるのはなんだかもったいないから、少し立ち止まって「見る」。今年はそんな心の余裕がある気がして秋の心地いい空気を存分に吸い込んでみることにする。

たとえば、朝の空気。部屋に太陽の光がさんさんと差し込んできてあたたかいはずなのに、窓を開ければひんや

もっとみる
余白の時間を愛せる街

余白の時間を愛せる街

尾道の街に来たら、ついつい嬉しくて無駄に街を歩き回ってしまう。路地に迷い込んでみたりして、ひたすらに坂を駆け上る。歩いていると、毎日同じような写真を無駄に撮りたってしまうし、無駄に海を見ながらぼけーっと何もしない時間を過ごしてしまう。無駄に早起きをして海から昇る朝日を見たり、無駄にゆっくりとオレンジに染まる夕焼けを見たり。尾道に来ると、本当に<無駄>な時間が多いように思う。

けれど、尾道に来ると

もっとみる
27歳、旅する暮らしをして得たこと/28歳のこれから

27歳、旅する暮らしをして得たこと/28歳のこれから

今日、28歳の誕生日を迎えた。ついでに言えば、noteへ初投稿をしたのが2年前の誕生日だったよう(noteからの通知で教えてくれた)。

文章がまだまだ幼くてなんだかこっぱずかしいけれど、私が今この旅するような暮らしをしているのも、フリーランスとして働いているのも、大好きな街に引っ越しをしようとしているのも、このときの私が頑張ってくれたから。そんなことを思うと、このちょっと幼い文章でさえも愛さずに

もっとみる
大好きな街に戻ってきたときの気持ちをなんて表現しようか

大好きな街に戻ってきたときの気持ちをなんて表現しようか

大好きな大好きな街に戻ってきた。ホームに降り立った瞬間、街のあの空気を感じた瞬間、ふあっと潮の香りが漂ってきた瞬間。

そんな瞬間がいくつも重なり合って、なんだか懐かしいような、けれど懐かしいほどに私はこの街にいたことはないのにな、みたいな形容しがたい気持ちを覚えた。

すっかり時間が経っていたようにも思うけれど、あのとき私が心奪われた景色、感じたことはつい昨日のことのようにありのままに思い出され

もっとみる
いつまでも、どんなときでも見ていたくなる景色に会いに

いつまでも、どんなときでも見ていたくなる景色に会いに

10ヶ月ぶりに愛する街・尾道に戻ってきた。最高に天気がよくて、海がキラキラしていて、心地いい海風が揺れていて。そんな日にしまなみ海道の島、生口島をぐるっと巡ったので、写真とともに振り返っていきたい。

耕三寺博物館・未来心の丘まず生口島に到着してから訪れたのは、耕三寺博物館・未来心の丘。インスタで検索をすると必ず出てくる、あの白いオブジェ。こんないい天気に行ったら白も映えていい感じだろうな~と思い

もっとみる