未経験ママ×海外転勤→フリーランスライターの道のり/先の見えない人生を前向きに楽しむ!
この数年、そんなふうに聞かれることがググっと増えました。
もともと「書くことを仕事にしたい」という漠然とした想いはありましたが、私がフリーランスライターとして生きてくことを決めた大きなきっかけは、会社勤めを辞めてしまい、子育て中で、さらにいつ海外転勤があるかわからない「先の見えない状況」だったことでした。
中途半端だった私がフリーランスライターの夢を叶えた道のり
10年前は、全てがハンパな自分にモヤモヤ
私は結婚を機に当時夫が働いていた大阪へ転居し、それに伴い会社は退職。
新生活が落ち着いたころに妊娠し、初めての地での初めての出産をしました。
産後数年間は子どもたちに一所懸命向き合う一方で、“もうこのまま子育て以外はできないのかも…”という焦りや不安を感じていました。
特に自分自身についてモヤモヤしていたのは、その「中途半端さ」。
当時、子どもを通じて知り合ったママ友や、同時期に子育てをしている友人など周囲は、大きく分けると「育休中」か「専業主婦」のどちらか。
育休中のママは戻る会社があるし、専業主婦のママは今の生活を満喫している。
当時もほそぼそとライター仕事は続けていましたが、子育てがメインで量も質もとても「仕事」とは言えない状況だった私は、どちらと話していても、どこか自分とのギャップを感じてしまっていました。
そんなふうに自己嫌悪に陥ることもよくありました。
5年前は、いつあるかわからない海外転勤にモヤモヤ
とはいえ基本的に楽しかった大阪生活に慣れた頃、夫の仕事の関係で再び東京に戻ります。
そこで今度は「数年以内に海外転勤がある」という状況に。はっきり、いつ・どこへ・何年間かはわからないけれど、いずれ海外に行く…
海外転勤は実際に行った後も大変なことが多いですが、夫の場合は必ず海外転勤がある部署で、5年以上「今年こそあるかも…」という状態が続きました。具体的に転勤先まで言われていたのに、直前で同僚の方の退職などによってひっくり返る、なんてことも…
自分の仕事をどうしていくか、家の購入、子どもたちの進学など、今後の人生に於いて重要なことを決めづらい状態が続きました。
コロナ禍は、いつ海外で家族揃って暮らせるか見えずモヤモヤ
そしてついに海外転勤の辞令が出るも、場所は想像していなかった南米ブラジル。
さらに夫の赴任日は2020年3月1日。そう、コロナ禍で日本は一斉休校が始まったまさにその当日。
心配なことも多い状況の中で夫不在、家族離れ離れで「いつ赴任先へ行けるかわからない」状態が2年近く続きました。
ブラジル8か月でアルゼンチンへ異動。任期は未定!
2022年の7月、ついに私と子どもたちもブラジルへ!
慣れないこと大変なこともありましたが新たな環境を楽しむ中、2023年初めに今度はお隣、アルゼンチン・ブエノスアイレスへ異動の辞令。
8か月のブラジル生活を経て、新たな国へ引っ越しました。
ちなみに、夫の赴任期間は未定(笑)。ブエノスアイレスはとても素敵な街ですが、このままあと何年いるのか、日本に帰るのか、はたまた他の国へ行くのか…全然わかりません。
「先の見えない不自由さ」が夢へのきっかけに
コロナ禍~南米生活、激動の日々を支える「ライター」の仕事
…気づくと随分と激動な数年間を過ごしてきましたし、苦労したこともたくさんあります。
ただ、今は家族で海外生活を楽しむことができており、それはまず周りの方にたくさん助けていただいたおかげです。
そして私自身に関しては、ライターの仕事を続けていることが自分の軸や支えになっています。
どこにいても、目の前の日々に精一杯向き合い、その中での気づきを書いて発信する。その根本の部分は変わらないと感じています。
「どうやって今の生き方を選んだの?」に答えてみたい
この数年は世の中的にも本当に変化の大きかった時期で「先が見えない世の中」という表現を目にすることが増えました。
場所や事情はそれぞれ違えど、自分の生き方について改めて考えたという方は言うまでもなく非常に多いと思います。
そんな中、これまでは「どうやって今の生き方を選んだの?」と聞かれても、「フリーランス」や「在宅ワーク」といった生き方・はたらき方を実践している方は今ではたくさんいるし、私の場合はちょっと特殊な要素も多く参考にならないかな…なんて思っていました。
でも。
最近改めて自分の生き方や仕事と向き合う中で、少しその考えが変わりました。
「先の見えない人生を前向きに楽しむ」ヒント
「先の見えない人生を前向きに楽しむ」というのは私が大切にしている考え方のひとつです。
そのヒントならばお伝えできるかもしれない。そしてもしかしたら、誰かのお役に少しでも立てるかもしれない。
今なお「先が見えないこと」ばかりの私の人生ですが、これまでも一見「不自由な状況」「自分以外の要因で決まったこと」の中に、実は自分にとっての「より良い未来」の種があったと感じています。
未経験、子育て中でモヤモヤしてばかりいた私が、どんなふうに自分なりの未来や可能性を切り拓いていったか。想像以上、想定以上の人生を前向きに歩いているのか。
もちろんまだその途上にいるわけですが、これまでのそんな想いや変遷について、具体的なエピソードと共に、これから少しずつ書いていこうと思っています。
※この記事は2020年9月、海外転勤への同行が延期中に日本で書いた「中途半端な私がフリーランスライターになったワケ①海外転勤」をもとにしています。