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本帰国に心揺さぶられる3月、また会おうねと空の彼方へ/ブエノスアイレス日記③
これまでで一番たくさんお客様が来た「3月」
駐在ファミリーは「本帰国」の時期
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この3月は、もしかしたら今までの人生で一番、我が家にたくさんの方が遊びに来てくれた1ヶ月だったかもしれない。
そして何度もふと、空を見上げている。
日本人として生きていると3月は多くの場合「別れの季節」。
そしてブエノスアイレスで出会いお世話になってきた方々も、この2週間ほどでたくさんの方が「本帰国」で日本に帰ってしまわれた。
海外駐在をしている中で訪れる「周りの本帰国ラッシュ」の寂しさ、まるで胸にぽっかり穴があいたようになると、噂には聞いていた。
私はまだブエノスは1年間で短いし、むしろ皆さんと同じように寂しがったら悪い、皆さんに比べたら…… なんて心にブレーキをかけていたけれど、やっぱり寂しいものは寂しい。
よくご一緒したカフェとか、住んでいた場所とか、見かけるたびに本当に胸がちくっと痛くなる気がするくらいだ。
今朝もそんな話をスペイン語の先生としていたら、彼女も今回帰国した日本人の皆さんをたくさん教えていたため、2人して涙ぐんで授業どころではなくなってしまった。
お泊まり会、送別会…… 唐揚げ1㎏を超えた「手巻き寿司」パーティー
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最後の時間を愛おしむように、毎週末のように仲良しの友人と集まっていた子どもたち。
我が家はアルゼンチンの新年度に合わせて2月末に現地校へ転校したこともあり、3月までに「少しでも想い出を増やしてあげたい」という気持ちは、私の中でも強かったと思う。
例えばお泊まり会&送別会も兼ねた合同お誕生日会。
来てくれた子どもたちの数は9人!
まず悩んだのが夕飯のメニューで、以前小5兄の仲良し4人が泊まりに来てくれた時は、一緒に娘の友人も呼んで計6名になったものの唐揚げを1kg揚げても足りなかった。
結局みんなで楽しめるようにと手巻き寿司にしたら、それぞれのご家族が具材やお料理、ケーキなど色々と持ち寄ってくださり、おかげで想像以上に豪華なパーティーに!
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この日は今度は妹の学年の女子チームでお泊まり会。
「朝ごはんはバイキングみたいにして」と言われ、夜通しゲームをしていた男子との方向性の違いも面白かった(笑)
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神様が降らせた雨で、楽しい時間が延長!
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子どもたちが13人くらい遊びに来てくれた日は、なんだか「放課後ひろば」みたいだった。
その日は、帰る予定の時刻、親御さんたちから「今から迎えに行きます」メールが来始めると同時に急に激しい雷雨が降り出し、結局時間を延ばしてお昼〜夜20時ごろまで賑やかに過ごした。
急遽ありあわせで夕ご飯を作るなど、バタバタだったけど私にとっても良い想い出。
仲良しのママと「神様が雨を降らせたのかもね」なんて言っていましたが、私は今でも本当にそうだと思っている。
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息子とこの1年ずっと仲良くしてくれたお友達ご家族が帰国される日は、現地校の昼休みに抜けさせてもらい、お見送りへ。その前日も最後まで集まって遊び、その時はこのプールに男子4人、下着姿でどぼ〜ん!(笑)
娘と一緒に「あほか~!」と言いながらも、一緒に馬鹿なこと(ごめんなさい)をしてくれるお友達ができて、なんだか青春だなぁと勝手に切なくなってしまった。
駐在で感じる「当たり前の日常の貴重さ」
昨日まで当たり前だった時間が、なくなるということ
海外転勤の良さとしてまず思い浮かぶのは、例えば語学習得、異文化体験、旅行などが一般的ではないだろうか。
それらももちろん素晴らしい経験だけれど、私は折に触れ「当たり前の日常は実はとっても貴重な時間だ」と実感できることも、駐在生活の良さだと思っている。
空港に出発する皆さんを送り出すことが続いた1週間を経て、昨日まで当たり前のように近くで過ごし毎日会っていたお友達が、もういない。
日本に帰ったらきっとまた会えると信じているけれど、今までのような時間はもう二度とない。
同じ時期に同じ異国で近所で過ごすということは奇跡に近いよなぁとよく思う。
見送られる側も辛いけど…見送る側の寂しさ
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日本を離れる時。ブラジルを離れる時。そして今回。日常がガラッと変わる経験が多いことは、大変だけれど大切なことに気づくきっかけにもなると思う。
これまでは見送られる側だったけど、今回は見送る側で、送り出す方の寂しさを実感しており、時に胸をえぐられることもあるけれど……
今日という日は1回しかないし、自分自身も変化していく。
その当たり前の事実を忘れずに、目の前の1日を大切に生きていきたいなと思う。
子ども達も、どんどん大きくなる。1年前の写真を見ると背の高さが全然違う。
今目の前にいる我が子を目に焼き付けておきたいし、なるべく一緒に良い時間を過ごしたい。……なんて言いつつ、今朝も怒りながら送り出してしまい反省中だけど。
家にいても外を歩いていても、なんとなく空を見上げてしまい、みんなの顔を思い浮かべてはいろいろと思いを馳せた3月が、過ぎていく。
今回書いたカフェはこちら✨
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