夫のゲームが許せない〜それってあなたの感想ですよね?〜
昔からゲームが苦手だった。小学生の頃、ポケモンとカービィだけは少しだけやったけれど、決められたステップを踏まなければ先に進めないのが苦手。小説を読む時も先に結末と後がきを読んで、オチが面白ければ改めて最初から読み直すという変な子どもだった。ちなみに関西人ではない。
さて、7歳年下の夫は私と違って大のゲーム好き。スマホゲームも万単位で課金する。そして最近はもっぱら「ゼルダの伝説」の新シリーズに夢中だ。いつもは22時頃に寝るのに、今はゲームを進めるために日付が変わる直前まで粘っている。
これが目下、私の悩みの種なのだ。夫のゲームが許せない。
厄介なことにそれなりに難易度が高いらしく、もう3週間もプレイしている。(前回、ポケモンは2週くらいでクリアできたのでストレスも少なかった。)夫曰く「まだ10%も攻略できていない!」らしい。
ニンテンドースイッチにイヤホンをつけてプレイしてるので、音が出るわけでも、テレビを占領しているわけでもない。家事も仕事もやっている。保育園の送り迎えやお風呂も変わらずこなす。ただ息子は絶賛ママじゃないと嫌!モードなので育児はやや私寄りになっているが。
やるべきことをきちんとやっているのだから、隙間の時間に何をやっても自由だろう。私がスマホで服を眺めるのとなんら変わらない。夫に「ゲームしないでよ!」というのはお門違いだ。
だから絶対に本人には言わない。頭ではわかっているはずなのに、もう全身の血が沸騰するようなイライラ感が込み上げてくる。
思い返してみると、ゲームだけでなくテレビに対してもそうだった。テレビ大好きな夫は子どもが生まれる前は暇さえあればテレビを見ていた。同棲し始めた頃はイライラしていたけれど、すぐに夫が広告業界に転職したので「仕事なのだから仕方がない。」と自分に折り合いをつけていた。
ただ、ゲームに関しては自分を納得させられるだけの理由がどうしても見つからない。純粋に「嫌い」というだけの話だ。
例えば同じ時間にゲームではなくて本を読んでいたらイライラすることはなかっただろう。つまり、「トマトが嫌い」と同じように嗜好の違いである。感じの悪い言い方をすれば「それって、あなたの感想ですよね?」というやつだ。わかっている。
夫のゲームが許せない。否、夫のゲームが許せない自分が許せない。夫の趣味に理解のあるかわいい優しい妻でいたいのに、気づけば般若のような顔で夫の後ろ姿を睨んでしまう。
さて、このnoteを最後まで読んでいただいたあなたへお聞きしたい。決して夫から見えるよう正面で睨まないところに、ギリギリで踏みとどまる妻のプライドを感じていただけるだろうか。それとも、本人に面と向かって言わないくせに、SNSを使って全世界に向けて発信している点に私の性格の悪さを感じていらっしゃるだろうか。
どちらでもいい。ただ、世の中にはどうしようもないことがある。誰が悪いわけでもない。それでも誰かに話したり、こうして書き綴ったりすることで少し気が楽になることがある。そうやって自分とうまく付き合っていけばいいんじゃない?
ここまでお付き合いいただきありがとうございました。それでは、また!
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