フリーランスを辞めて半年。何者かになるよりも、私は私になればよかったんだね
何者かになりたくて、焦っていた20代エクセルの入力作業しかできない能力低めの事務で、手取りは三十路になっても手取り18万。夫婦仲も不良で趣味もなく、学生時代の友人に会っても堂々と話せる話題がひとつもないから、とにかく昔話に話の流れを持っていくしかなかった。
「プロダクトデザイナー」とか、「〇〇社営業部所属」という自分の名前以外の看板がある人が羨ましい。誰かに、社会に、きちんと認めてもらえてるじゃないか。
転機が訪れたのは30歳になった頃。当時流行り始めたSNSでパーソナル