miraie2017

NPO法人子どもの未来を紡ぐ会が運営する学習教室ミライエは、学習指導要領に縛られない<さかのぼり学習>をメソッド化、基礎学力のキャッチアップが必要な子どもたちに対する学習支援活動を行っています。

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NPO法人子どもの未来を紡ぐ会が運営する学習教室ミライエは、学習指導要領に縛られない<さかのぼり学習>をメソッド化、基礎学力のキャッチアップが必要な子どもたちに対する学習支援活動を行っています。

マガジン

  • 10.20「発達障害とともに軽やかに生きる」イベントレポート

    2019年10月20日(日)東京都調布市にて、発達障害の子どもを持つ家族のためのセミナーイベント「発達障害とともに軽やかに生きる」を実施しました。発達障害を抱えながら社会人生活を送る中村陽介氏と、昭和大学烏山病院の臨床心理士、横井英樹氏による講演内容をご紹介します。

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学習教室ミライエ

学習教室ミライエは、NPO法人子どもの未来を紡ぐ会が運営する学習支援事業の名称です。東京都調布市内で2017年に活動を開始しました。私たちは算数・数学の勉強を通じ、子どもたちの自尊感情を育てるべく活動を続けています。 ◆指導理念 ①基礎学力の定着 つまずきが始まった学年の単元にさかのぼって学習計画を立てます。 ②学習習慣の定着 一つのことを継続する忍耐力と根気を養います。 ③自己肯定感の醸成 達成感を積み重ねることで、自信を形成し、自己肯定感を育みます。 ◆さかのぼり学習

    • ウクライナの子どもたちを想う

      UNICEF(国連児童基金)は3月の下旬、430万人の子どもたちが家を追われたと発表しました。その数は同国に住む子どもの半数以上。その後、ロシアによるジェノサイドが報じられ、罪のない子どもたちが犠牲になっている事実が分かってきました。国内に残る子どもたちも不安な日々を過ごしているに違いありません。 彼ら、彼女らの学びはどうなっているのでしょうか。平時と同じ学校生活が維持できているとはとても思えません。文科省は日本に避難したウクライナの子どもたちに対し、就学の支援をするよう全

      • マーケティングが理系領域へ

        日経BP社が年一回発行する『マーケティングの教科書』という専門誌があります。2013年度版と2022年度版を並べてみました。これが同じシリーズの雑誌かと思えるほど内容が異なっています。 2013年度版を開くとすでにデータサイエンスやビックデータといった言葉が散見されはするものの、アンバサダーマーケティングや顧客インサイトなど戦略論にも多くの紙面がさかれており、 文系、理系という分類でいくと、まだまだ文系よりの内容といった印象。 一方の2022年度版はまるで理系雑誌。最新の

        • すべての受験生にいいご縁がありますように

          世間は受験シーズン。中学受験が一段落し、来週には国公立大学の二次試験が始まります。受験生は追い込みに余念がないはず。悔いの残らない受験にしてほしいと思います。 受験戦争という言葉は今や死語となりました。18歳人口が大学の総定員を上回り、大学全入時代と言われるようになりました。理論上、すべての高校生が大学進学を果たせるわけですが、人気の学校(中学、高校、大学のいずれも)には志願者が集まり、苛烈な競争は今も行われています。 当然、掲示板の前で(今はWEB発表が主流になりました

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        学習教室ミライエ

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        • 10.20「発達障害とともに軽やかに生きる」イベントレポート
          6本

        記事

          大学入学共通テストが終了

          1月15日、16日で第二回となる大学入学共通テスト(以下、共通テスト)が実施されました。大学入試センターの中間集計によれば、数学Ⅰで平均点が22.86、数学ⅠAの平均点が40.26。この2科目は他の科目よりも低く、多くの受験生が意気消沈しているようです。 数学Ⅰについては最高点が75点、標準偏差(データの散らばり具合)が13.11。 得点差がついていないことが分かります。受験生の皆さんには、単純な点数に一喜一憂することなく、冷静にデータを確認してほしいと思います。大手予備校

          大学入学共通テストが終了

          学習指導要領の壁

          私たちが運営する学習教室には、発達障害を抱える子どもたち数名が通っています。それぞれの状況はさまざまですが、その多くが学習の問題を抱えています。認知機能に偏りがあるため、論理の組み立てができなかったり、公式をうまく覚えられなかったりします。 先日、専門学校進学を決めたある高3生は1年前に私たちのところにやって来ました。学校の勉強がどうにもうまく行かず、いくつかの塾に相談に行ったそうです。ところがすべての塾で入塾を断られたのです。 学習教室ミライエでは、勉強を始める前に時間

          学習指導要領の壁

          長方形の面積~「横×たて」は間違い?~

          ある中学生が言いました。「たて3㎝、横4センチの長方形の面積を求めなさい」という問いに「4×3」と答えたらバツにされたことがあると。これ、本当に間違えなのでしょうか? かけ算には交換法則がはたらき、かけられる数とかける数を前後させて計算しても答えは変わりません。また、たてと横の位置関係は相対的なものなので、見方を変えればその位置は逆転します。「4×3」を公式通りではないという理由でバツにするより、上述のような説明を加えた上で、正解とするのが本質的な学習につながり、よいと思う

          長方形の面積~「横×たて」は間違い?~

          ブラック校則

          ・くせ毛の強い者は届を提出し、承認を受けること ・カーディガンの着用を禁止する ・登下校中に水分をとることを禁ずる ・女子の下着は白のみとする ・帰宅時はまっすぐ帰宅するとし、文房具店と図書館以外の立ち入りを禁ずる ・男女は一緒に帰ってはいけない 時代にそぐわなくなった規則たち。一般の通念から外れ、明らかにおかしな校内の決まりをブラック校則といいます。2019年にはこれをテーマとする映画も製作されました。 何かを成し遂げるのに多くの人の協力が必要だった時代。協調性と同質性

          ブラック校則

          38÷2=14!?

          ◆小学6年生男子とスタッフの学習支援中のやり取り スタッフ:38÷2はいくつ? 小6男子:(暗算で)14! スタッフ:え? 38の半分って本当に14? 小6男子:あっ、19だ! 筆算の際、十の位の1を下ろさずに8÷2で4とやったのでしょう。凡ミスといえば凡ミスですが、こうした事象には笑って済ますことができない深い問題が根ざしている可能性があります。 算数の勉強を進める上で土台となる概念が基数性と序数性の理解にあります。数字には量を表す機能(基数性)と順番を表す機能(序数性

          38÷2=14!?

          急がば回れ~勉強は基本が大切

          高校の勉強がしたい。 私たちが運営する学習教室ミライエに通う高校2年生男子の訴え。彼がミライエの門を叩いたのは3か月前。保護者が、学校の勉強が思うようにいかないということで相談にやって来ました。学習診断を行った結果、中学1、2年生の計算が定着していないことが分かりました。 学習教室ミライエの特徴はさかのぼり学習。保護者に状況を説明した上で、彼には中学1年生の文字式の計算からスタートすることになりました。本人にも現状と今後の学習方針を説明はしているのですが、定期試験前になる

          急がば回れ~勉強は基本が大切

          高校生の受け入れを開始します!

          学習教室ミライエが提供する学習プログラムは中3までです。プログラムを修了した高校生には自習室として学習支援活動の場を提供しています。学校で使っている教科書や問題集を持参してもらっており、行っているのは主に質問対応。 しかし… 質問を受けているだけでは学習成果につながらないとの思いが深まりました。使用する教材を決め、体系立てた学習をする必要があると判断。プログラムは高1・2年生が学習する数学ⅠAⅡB。幸いなことにボランティアスタッフの多くが理系出身者であるため指導にも問題な

          高校生の受け入れを開始します!

          局限的学習障害(SLD)

          これまで発達障害の類型の一つにLD(学習障害)があります。最近ではこれをSLD(=Specific Learning Disorder)と呼びようになってきています。Specific。つまり、ある局面における狭い範囲における学習上の障害ということで、SLDを局限的学習障害と言います。 SLDの子どもたちはあらゆる学習に困難を抱えているわけではありません。私たちが運営する学習教室ミライエに在籍していた発達障害を持つ男子生徒は自閉傾向とともに言語理解の領域に障害を抱える一方で、

          局限的学習障害(SLD)

          学習教室ミライエは塾ではありません

          「学習塾=受験産業」であるなら、私たちが運営する学習教室ミライエは、塾ではありません。 つまずきが発生した単元までさかのぼることで、学習成果を出すのを目指してはいるわけですが、私たちの目標は合格実績・進学実績や学校の成績を伸ばすことではありません。私たちが実現したいのは、子どもたちが自尊感情を持ち、自らを肯定して生きる姿です。 自己肯定感の低い子どもたちがいます。彼ら、彼女らは将来に希望を持つことができません。それがあらゆるものへの意欲を蝕んでいます。私たちがさかのぼり学

          学習教室ミライエは塾ではありません

          大学入試改革の失速~振り回された受験生

          大学入学共通テストにおいて、英語民間試験の利用と記述式問題の導入を中止する方針が固まったようです。もともとは「読み・書く・聞く・話す」の4技能を総合的に評価すること、記述式の問題で思考力を評価することを目的として計画されたものでした。 実践的な英語力と深い思考力。いずれもグローバル化の時代、環境が激変する時代に欠かせないスキルです。 理念は正しかったわけですが、運用に落とし込む際の検討が不十分だったといことなのでしょうか。今年の受験生は本当に気の毒でした。入試制度が大きく

          大学入試改革の失速~振り回された受験生

          【書籍紹介】「教育格差の経済学」(橘木俊詔著)

          格差には2つの側面があります。一つは経済活動を行った末に生じる結果の格差。もう一つは男女差や親の職業による影響など、経済活動に入る以前にある機会の格差です。「教育格差の経済学~何が子どもの将来を決めるのか」で橘木俊詔氏は、機会の格差を仕方がないことと考える人が増えていると指摘しています。 氏は、なぜそのような状況が生まれるのかという点にも言及しており、能力の低い者に行う教育投資は効果がでないと考える人がいるのではないかということを仮説の一つとして挙げています。 弊法人が運

          【書籍紹介】「教育格差の経済学」(橘木俊詔著)

          継続は力なり

          学習はとにかく続けることが大事。1週間のある日にまとめて7時間勉強するより、毎日1時間ずつ勉強するほうが効果的です。ある行動を習慣化する能力は若いうちに身につけておきたいものです。 学習教室ミライエで非認知スキルの獲得を指導方針に掲げています。特に大切にしているのが習慣です。 「休まず来ようね」 「宿題はしっかりやろうね」 継続は力なり。これからも根気よく指導を続けます。 ◆学習教室ミライエ NPO法人子どもの未来を紡ぐ会が運営する学習教室ミライエは、①基礎学力と学習

          継続は力なり