学習指導要領の壁
私たちが運営する学習教室には、発達障害を抱える子どもたち数名が通っています。それぞれの状況はさまざまですが、その多くが学習の問題を抱えています。認知機能に偏りがあるため、論理の組み立てができなかったり、公式をうまく覚えられなかったりします。
先日、専門学校進学を決めたある高3生は1年前に私たちのところにやって来ました。学校の勉強がどうにもうまく行かず、いくつかの塾に相談に行ったそうです。ところがすべての塾で入塾を断られたのです。
学習教室ミライエでは、勉強を始める前に時間をかけて学習診断を行います。結果、その子は小学5年生からのさかのぼりが必要と分かりました。塾さんの判断は、高校生に対して、小学生の学習サービスを提供することはできないということだったのでしょう。
わが国の中等教育は学習指導要領でその学習内容が決められています。受験産業としての学習塾もその拘束を受けます。該当学年以外の教材を配付することはできないのです。(ましてや高校生に小学生の教材を提供することはまったく想定していないはずです。)
学習教室ミライエは学校の成績にも、入試結果にもコミットしていません。したがって該当学年の学習内容にこだわらず、指導ができます。学習指導要領の壁で、学校や学習塾が救えない子どもたちに手を差し伸べることができます。
これからも誇りをもって、活動を続けていきたいと思います。
◆学習教室ミライエ
NPO法人子どもの未来を紡ぐ会が運営する学習教室ミライエは、①基礎学力と学習習慣の定着②自己肯定感の醸成 を指導理念に掲げています。
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◆【運営】NPO法人子どもの未来を紡ぐ会
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