ウクライナの子どもたちを想う
UNICEF(国連児童基金)は3月の下旬、430万人の子どもたちが家を追われたと発表しました。その数は同国に住む子どもの半数以上。その後、ロシアによるジェノサイドが報じられ、罪のない子どもたちが犠牲になっている事実が分かってきました。国内に残る子どもたちも不安な日々を過ごしているに違いありません。
彼ら、彼女らの学びはどうなっているのでしょうか。平時と同じ学校生活が維持できているとはとても思えません。文科省は日本に避難したウクライナの子どもたちに対し、就学の支援をするよう全国の教育委員会や大学に通知しました。ただ残念ながらこれによって、救済できるのはほんの一握りの子どもたちです。
マズローは人の欲求には5つの段階があり、低位の欲求を満たせないと次の段階には進めないと述べています。最も低位の欲求は生理的欲求で食や睡眠が該当します。次の段階は安全に暮らしたいという安全欲求です。現在のウクライナの人々の状況は正にこれら低位の欲求が揺らいでいる状況を言えます。生命を維持し、安心して暮らしたいという欲求が満たされてはじめて学習への意欲が湧くのです。
人類は長らく世界規模の戦争を回避してきました。それは戦争が国際紛争を解決する最良の手段ではないと人が学んだからではなかったのでしょうか。ユヴァル・ノア・ハラリ氏は自著「21 Lessons」でこう述べています。
『人間の愚かさをけっして過少評価してはならない』
子どもたちから日常を奪うこと、学びを奪い未来を壊すこと、そして何よりも命を奪うこと。それがどれほど愚かな行為であるか、彼の地の独裁者には分からないのでしょうか。
◆学習教室ミライエ
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