太宰治『駈込み訴え』の読了感想まとめ。
ハロー皆様ごきげんよう。
こちら、なんと記念すべき5本目のnoteらしい。三日坊主の俺にしては中々続いている方だと思う。喜ばしい。
さて失礼。これは7月10日に太宰治『駈込み訴え』を読むに至った経緯、そして俺が読んでいるとき&読み終わった後の感想ツイートの他、説明や補足などをまとめたnoteだ。
いつものエッセイなどとはまた毛色が若干違うため注意してくれ。
また、作品に関するネタバレが過分に含まれるから、そこら辺も個人判断で気をつけてよろしく頼む。
下記のこちら。青空文庫にある、太宰治の『駈込み訴え』へのリンクだ。
もしまだ読んだことの無い人がいたら是非読んでみてほしい。縦読みか横読みか、お好きな方で。短編だからそこまで時間はかからずに読めるはずだ。
声に出して読みたい日本語がたくさんあるからきっと楽しく読めると思う。
noteにまとめる感想などは、下に貼ったリンクのツイート一連のものだから、ツイートツリーの方が見やすい。という人はこちらをどうぞ。
さて、ではさっそう経緯へと入ろう。
読書をしたいが、自分で選ぶばかりでは偏るし、簡単に言ってしまえばマンネリ化していたのでネットの叡智を頼ったのが一番初めのきっかけだ。
そこで勧められ、読むことになった二作目の小説。それがこの太宰治の駈込み訴えであった。(一作目は夢野久作『瓶詰地獄』だった)
近代文学が好きなものの『駈込み訴え』は良い作品だ。と評判を聞くばかりで中々自らでは読めずにいたため、この機会を好機と読ませていただいた次第である。
ハァッハァッと荒く息を切らしている。端からみると不審者のようだ。
しかし、この時の俺は「かの名高く評判も良い駈込み訴えをついに、ついに読むのか!!読んでしまうのか…!!!」という歓喜にも似た興奮に襲われていたため、外観など忘れ去っていたのだろう。抑えきれぬほどのその興奮が漏れ出ている。
最初に抱いた感想は「初速度えぐい」でその次に抱いたのは「まるで落語みたいだ」だった。
1度引きずり込めば2度と離さんとばかりの勢いと、途中下車なぞ認めんとばかりの初速度に慄き興奮したのを覚えいる。
また、言葉のチョイスと音感、テンポがしっくりとハマっていて、なんというか落語のような印象を抱いたのだ。
『駈込み訴え』への最初の印象は主にこの2つだった。読み終わった後もこの印象はあまり変わらなかったように思う。
『駈込み訴え』がどんな小説だったかといえばそれはもう名台詞(名フレーズ)の連鎖だった。
あまりのスゴさにただその言葉を読み上げるしかなかったし、何よりも、声に出して読みたくなる言葉たち。という感じであった。
"私"の"あの人"への抱く感情の大きさ、激情。感情の揺らぎ、エネルギー。それらを訥々と説くように、または揺らすように、叫ぶように描いていて、本当にすごい作品だった。
最後の一節の締め方もまた本当にすごかった。
読み終わった後、とんでもないスピード感と勢いと、感情の重量(G)だったとくらくらしていた。まるで映画を一本観たような満足感と情報量と描写力に、あまりのスゴさに暫く興奮で立てずにいた。
ツイートした通り、本当に完成されきった芸術としか形容し難い芸術作品だった。受けた印象は耽美な作品だ、うつくしい作品だ。と並び立ち、完成されきっている。だった。あと、疾走感がハンパない。全てを連れ去って行きやがった。すごかった。
太宰治、やっぱりスゲェなぁって感じだった。ネットでは腐れがちだが、俺はずっと好きだぜ太宰治。
斜陽だけ読んで他は今回の駈込み訴えの2つしか未だ読めていないの悔しいな~!という感じだった。もっと色々読みたくなった。いや、本当にすごかったから。
次に読む太宰治は何が良いだろうか。人間失格とかかな。女生徒あたりも良いかもしれない。近い内に読みたいものだ。
読書はやはり良いものだから。心が潤う。
最後にもう一度『駈込み訴え』の宣伝をしておこうか。
とても面白い作品だから是非よろしく頼む。
さて。ここまで読んでくださり、どうもありがとう!
どうかあなたも良き読書ライフを。
もしも素敵な作品との出会いがありましたら、是非ともコメント欄や俺のマシュマロなどまでよろしくお願いします。
それでは皆様ごきげんよう。