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ルー・タイスの言葉を理解したい①

認知科学のコーチングを学ぶ上で欠かすことのできないルー・タイスの「アファメーション」を読んで。

Step1人生を変える言葉の法則

ビジョン・使命・価値観

ルー・タイスがこの本が日本で出版されたのは2011年。その時点でルー・タイスがコーチングをスタートして何十年も経っていること、アメリカで成功した人であること、を考えると生きている社会が異なる前提で、想像力を働かせながら読むことが必要だ。読みながら?となったり、例の例えるところのニュアンスが分かりにくいところが出てくる。自分の理解を確かめながら読む。

「現在地」と「目的地」

「現在地」を変えられないものと考えるか、変えることが可能と考えるか。神の存在が精神性に大きな影響を与えるアメリカがで書かれた本と考えると、「All must be as God will.」ではなく、自分の意志で変えられるものだという考え方の書き換え自体が大きな意味を持つのだと思う。

考え方を変えれば行動が変わる。そして人生の障壁は崩れはじめる。

これは、現在の私の理解に合わせると「現状の外のGoαl」を設定すること。そのGoalによってスコトーマ(心理的盲点)が外れる元になる考え方だ。

現在の状態では不十分と不満を持つ人に幸せになって欲しい。そんな思いも書かれているのですが、現状を足りないと思う人に超自己の世界を目指そうと話しかけているのは、ここも利他という概念が根付いているアメリカならなのだとも思う。自己変容をサポートしていくためには自己効力感(エフィカシーが)が高いことが必要と考えると。日本においてはポジティブな動悸がない人のコーチングによる変容は難しいと思う。

「なぜ」「何を」が大事。「どのように」を問わない。赤ん坊の歩みではなく、巨人の歩みでいく。

子どもに何かを習得してもらおうと思う時には、Small Step=Baby Stepでできた自己肯定感を高めながら進めていくことが推奨されるのですが、ここではその方法を使わずに進むことが求められている。子どもの頃から染み付いている方法でもあり、私たちはこのやり方しか知らないのかもしれない。「どのように」を問い考えると、現状のプロセスが動き始める。巨人の歩みで行く=現状の外のGoalそのものなのだと思う。

「現状の外のGoal」=ビジョン・「目的地」は、「私は何が欲しいか」「どうなることを望んでいるか」具体的にする。うまく設定できた時は、「ひらめいた」感じ。そしてそのひらめきが。「やめろ、引き返せ!」のように不安や恐怖をお思い浮かべるレベルであることが、肯定的な反応で、現状の外にGoalが設定されている目安なのかもしれない。

相手を理解するために、自分がやっている役割(コーチ、親、等)で部外者として介入するとも書かれていた。これはゲシュタルトが自分と異なると相手のコーチングは難しいのか?そんな疑問も浮かぶ。

コーチとして「私はただどんなことが可能かを少しだけでも考えて欲しい。理想を想い描く作業をしてもらいたい。それができると信じられる勇気を持って欲しい。」こんな言葉で語りかけると書かれているのだが。コーチとクライアントの信頼関係のベースは、コーチがクライアントをどのくらい信じているかに現れていると思う。

そして、「目的地」はその道を進んでいくことで次はどこに行こうとまた更新するものだと書かれていた。

動機は正しいものであるか?

「なぜ」なりたい自分、したいこと、欲しいものを手に入れるのか。これは利己ではなく利他であって欲しいと書かれている。それは最大の報酬であるから。

動機を知るための質問として書かれていたのは

・自分の心臓を取り出して手のひらに乗せてみる。そして戻した時に何を望んでいるのかを考える←臨死体験で、命をどのくらいどんな風に使いたいかを考えてみる

・命を脅かすような出来事を想像(あるいは経験)してみる←命を脅かす事態を防ぐために何を大切にするか。

・痛みを経験する←痛みの原因を考え、それを恐れる必要がないようにすると考えると自分のコアになる価値観が見えてくる。

・自分が本当に幸せだと感じるものは何かを考える

・厳しい質問(究極の質問、何のためだったら戦うか)を投げかける。

いずれも自分にとって大切なものを明らかにする質問である。この抽象的な質問で私がワーディングしていくのは正直難しく。唯一何のためだったら戦うか・・は母は娘のためであれば命をかけられる・・そんな答えを出すのが精一杯でもあった。どんな質問を設定し洗い出していくのかは、生きている社会に合わせて、用意していくことが必要になるのだと思う。

そして、自分の人生の中で大切にしているものを明らかにした上で、そこに優先順位をつけることが大事。これができないと人生の限られた時間を浪費してしまう。

したい VS  しなければ

Have toを Want toに変えて態度と姿勢を正す。

人を動かすために大切なのは、やる気の源泉がどこにあるか。建設的なモチベーションは、「なぜやるか」この源泉が自発的なものであるもの。健全なモチベーションだ。抑制的なモチベーションには2つある。強制的なモチベーションと抑圧的なモチベーション。この2つは育ってくる過程でたくさん受けやすいものでもある。2つの違いは、「強制的なモチベーション」は「・・・するべき、さもないと・・・」。このやらされ感は人の意欲を削ぎ、いかに逃れるかにクリエイティブを発動してしまうことにもなる。「抑圧的なモチベーションは」「しなければいけない。できなければいけない。」プレッシャー。そこから生まれるのは萎縮だったりもする。

Have to を Want toに書き換える。したいキャンペーンという話が出ているのだが、これは「自分ごと化」と今私たちが使っている言葉に等しいと思う。自分のしたいことに素直に生きる。

注意としては、●「魔法を使わない」迷信など、これをしてれば大丈夫と何かに頼らない。●思い込みからの回避行動を抑制するためには「行動」が大事、回避行動に向くのか、ビジョンに向くのかは、傾く方向によるためだ。コンフォートゾーンの現状感作りが大切に等しい。

Want to 「したいこと」をベースにしていくために

・どの部分を変える必要あるかを明らかにする

・反省日記をつける

・回避行動の結果を見る

・強い欲求を生み出す

・持てる能力を駆使して、ポジティブな創造性を刺激する

↑上記のことはコーチとして関わる上でサポートする内容でもある。


今日はここまで!






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