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親が希望を持ち続けるということ、英語育児と中学受験のアナロジー
noteで英語育児について語っている私ですが、このところは英語育児の実践から離れ、Lucasの中学受験に伴走する日々を送っています。
2年前にLeahの中受を経験しましたが、英語育児もそうであるように、子どもの性質によって親の担う役割は変わります。今回の伴走も、私にとって初めての連続で、悩みは尽きません。
特に、なかなかペースに乗れないときや、ペースが乱れたとき、親の心の持ちようが子どもに大きく影響することを痛感しています。
中受は特殊な世界であり、安易に比べることはできませんが、親の心の持ち方という点で、英語育児の経験から学べるところがあるように感じています。
ふだんの私のnoteは、英語育児をしてきた「今の自分」が、英語育児の右も左も分からなかった「10年前の自分」に向けて書いていますが、今回の記事は、「中受に悩む今の自分」を諭して励ます、という試みをしてみます。
今回の記事でふれる「英語育児」は、能動的な取り組みも必要になってくる、小学校高学年の時期を想定しています。
英語育児と中学受験の両立の話ではありません。両立に関しては、こちらの記事で少しだけ触れていますので、よろしければ参考にしてください。
(目次から飛んでください)
「英語あり3教科にするか、英語なし4教科にするか」
1.動機付けよりも、安心感を与えるということ
中受にしても、英語にしても、小学生に絶対に必要という理由はない。
どちらも、子どもとの間でどんな話し合いがあったにせよ、親が家庭の方針として、やると決めたこと。
その意味で、親には子どもを導く責任があると思う。
それなのに、なかなか「やる気」を見せない子ども(※この記事では、小学校高学年を想定)の様子に、親は落胆したり、不機嫌になったり、はたまた、叱りつけたり。
そのことが、よけいに子どもの「やる気」を失わせる、という悪循環。
なぜ中学受験をするのか、なぜ英語に取り組むのか。
将来のためという精神論はさておき、継続するために一番必要なのは「前に進んでいる感覚」ではないだろうか。
「前に進んでいる感覚」さえあれば、子どもは嬉しいし、楽しいし、気分が良くなって、もっとやってみようかという気持ちにもなる。
でも、この感覚を得るには、とにかく目の前の取り組みを続けることがまず必要。少しずつ、積み重ねていかないことには、始まらない。
子どもが取り組み続けるには、「前向きな空気」がないといけない。
前向きなものには、自然と吸い寄せられる。
だからこそ、それを損なう行動はとにかく避けたいもの。
親の不安や焦りを子どもにぶつけるのは、もってのほか。
物事が上手くいっているとき、親は安心するので、自然と笑顔でいられる。
けれども、思うようにいかないとき、親にできることは何か。
親が機嫌を損なうのは、子どもに安心を求める、甘えではないか。
子どもの方こそ、安心と希望を求めている。
それを与えられるのは、親しかいないと思う。
2.未来・過去を見すぎない、いまに集中するということ
親として、子どもに安心と希望を与える存在でありたい。
勇気をもって目標に立ち向かう手本でありたい。
そのために、自分のネガティブ感情は整理せねばならない。
親の不安や焦りはどこからくるか。
ああすればよかった、という後悔。
こうすればいいのに、という不満。
こうなったらどうしよう、という心配。
大人として、過去を振り返ることも、先のことを見通すことも、どちらも必要だけれども、
子どもの前では、いま現在に、気持ちを集中したいもの。
「これをやる」と決めて、そのことに淡々と取り組めるかどうか。
「いまはこれをやっていれば大丈夫」と親が心から信じることができるか。
親のネガティブな感情は、言葉に出さなくても、子どもに伝わってしまう。
ネガティブなものに対して、子どもが自分から進んで向かうことはない。
未来を心配したり、過去を後悔したりしたあとは、目の前のことに専念する。
いま本当にすべきことは何か。
いまをおろそかにしたら、いつまでたっても積み上がらない。
いますべきことを積み重ねていけば、できることは少しずつ増えていく。
「前に進んでいる感覚」が生まれる。
どんな言葉かけよりも、この感覚さえあれば、子どもは動くのではないか。
できるようになるからこそ、もっとできるようになりたいという好循環が生まれる。
「これだけを、しっかりやってきなさい」と言ってくれる塾の先生は、頼れる存在。
いま現在に集中して「前に進んでいる感覚」を与えてくれる。
親は不安に駆られて、あれもこれもやらねば、と考えがち。
そんなにたくさんのことを、できるはずもなく、挫折感ばかり積み重ねてしまう。
未来も過去も見すぎない。
いまに集中するからこそ、長い道のり、でこぼこの道を、続けられる。
3.親が希望を持ち続けるということ
中学受験は、タイムリミットがあるがための、悩みと苦労がある。
英語育児は、長丁場で進みが見えづらいがための、悩みと苦労がある。
どちらにしても、親の雑念は振り払って、コツコツと今やるべきことに専念していきたいもの。
過去も未来も見すぎないで、いまに集中する。
いますべきことを積み重ねて、「前に進んでいる感覚」を子どもに与える。
親が希望を持ち続けるということ。
どんな言葉がけよりも、親のその姿勢が、子どもを励まし、勇気づけ、気持ちを向かわせるのだと思う。
学校の夏休みが終わり、入試本番まで半年を切ったいま、感じていることを書きました。
はたして、英語育児のアナロジーを生かして、英語育児をしているときの自分を手本に、中受を乗り切ることができるでしょうか。
お読みくださりありがとうございました。