その感情、「怒り」ではありませんー怒りと距離をおきたい時は真の感情を探せ! アンガーマネジメントの話
冨岡義勇は言います。
そう、「怒り」という感情は、莫大なエネルギー量を持っているので、うまく使えばその人を成長させる原動力となります。
が、しかし、鬼殺隊ではない我らにとって、「怒り」は出来るだけ避けたい感情なのではないでしょうか。
何故そう思うのかというと、最近「アンガーマネージメント」をテーマにした講演を頼まれることが増えているからです。
「怒り」と程よい距離で付き合うために、その背後にある「真の感情」を見つけることが助けになるかもしれません。
1.「怒り」は真の感情のゴーストだ
「怒り」は、喜びや悲しみ同様、誰でも持っている大切な感情です。
しかし、怒りという感情のエネルギー量は非常に大きいので、往々にしてこの感情は宿主を振り回し疲弊させます。
できれば程よい距離で、振り回されないようにお付き合いしたいものです。
「怒り」は二次感情である、とよく言われています。
怒りはそれ単独では存在せず、背後に必ず別の感情が隠れています。
「辛い」「苦しい」「期待はずれ」「疲れた」「不安だ…」
こうしたネガティブな一次感情(真の感情)がうまく表現できずに溜まりに溜まった時に、「怒り」となってあふれ出てきます。
つまり、「怒り」は本体ではなく、真の感情のゴーストと言えるのです。
2.怒りに支配される前に、一次感情を探してみよう
一度誕生したこのゴーストは、宿主を振り回し、周辺に向ける攻撃という形でエナジーを放つことがままあります。
そうなりそうになったら、まずは、ゴーストの背後に隠れている「真の感情」さがしをしてみてください。
真の感情ー不安や疲れ、悲しみ、喪失感、期待はずれのがっかり感、あなたの真の感情はどれでしょうか。
出してはいけないと抑え込んでしまったり、気づかないふりをして無視されてしまった感情に気がついたら、それを声に出して言ってみましょう。
「疲れたな」
「もう嫌だよ」
「休みたいな」
「やりたくねー」
「〇〇にはがっかりだよー泣」
はい、それが、あなたの本当の気持ちです。
それを伝える方法は「怒り」ではなさそうですよね。
「真の感情」さがしは、自分自身の怒りだけではなく、誰かに怒りをぶつけられた時にも役に立ちます。
その人は、たいてい怒りたいわけではないのです。
ゴーストを生み出した、本当の気持ちは何なのか。
理不尽に怒りをぶつけられた時には、立ち止まって考えてみると、事態の打開の術が見つかるかもしれません。
3.まとめ
「怒り」は二次感情、背後に必ず真の感情がある
怒りに振り回されそうになったら、「真の感情」を探してみる
「真の感情」を見つけたらそれを言葉に出してみる
また、折に触れて、怒りの話ができればと思っています。