【シマエナガ】母娘、お互いを思うあまりちょっとずつムリをしてしまった日曜日。
4月28日
2月、3月とシマエナガのお兄さんの受験と、それから息つく間もなく子どもたちの4月の新生活がスタート。
シマエナガのお兄さんが都立受験に失敗し、私立高校に入学することになったものだから、と、私は私で4月は看護師仕事をめいっぱい詰め込み、働いた。
あー、やっと久しぶりの連休だああああと思った4月27日の土曜の夜、私は倒れた。
喉が痛い、微熱がある、食欲ゼロ。首と肩が鉛のように重い。
明日から連休なんだからいいじゃない?
と思ったけれど、でも明日はシマエナガの教会学校の遠足。
と、いうことは、そう、お弁当を作らなくちゃいけない。
ぐったりしている私に、
シマエナガは「大丈夫?」と声をかけてくれる。
「無理しなくていいからね。」とも。
「大丈夫だよ、今日は早く寝て、明日早起きしてお弁当作るからね」
シマエナガにそう伝えて、横になる。
***
早朝にシマエナガとパパが、1階と2階を行ったりきたりして
バタバタしていたけれど、
うつらうつらしていていたので何をしていたのか気づかなかった。
朝6時。
そろそろ起きて、お弁当作らなくちゃ。
まだ体は重いし、喉も痛い。食欲もない。
でも、がんばって作らなくちゃ。
そう思って、足りないおかずの買い出しに、
朝からコンビニに行き、
帰ってきてハート形の卵焼きを作ったり、
ペンギンの顔をしたおにぎりを作ったりして、
なんとかシマエナガ弁当を作った。
***
やっとできあがった頃、
シマエナガがパパと1階へ降りてくる。
どうも、夜中にシマエナガは2階、吐いたらしいのだ。
それでバタバタしていたのか。
なんだ、それがわかってたら、お弁当なぞ、ムリして作らなかったのに。。。。
とふと、思っていたら、
「ママ、お弁当作れる?」と、シマエナガ。
「うん、もう作ったよ」と私。
「でも、具合悪いなら、ムリして遠足いかなくていいよ」
と伝えると、「行く!絶対行く!」
と言うので、
朝から母娘でお風呂に入って、支度を始めた。
お風呂に入っているとき、
「ママ、お手紙みた?」
と聞かれたが、何のことかわからない。
どうやら、具合の悪い私に、手紙を書いて、枕元に置いてくれたようだった。
ハート形に折られた手紙を、
お風呂上りに「ハイ、ママ」と渡された。
***
ママへ
きょうはえんそくのひだよ。
おべんとうはつくれているかな?
おべんとうわ、はやおきしてたりないものがあったら、
ちかくのおみせでかってね♡
おべんとうができたらピンクのりゅっくにいれてね
あさおきてたいちょうはなおってるかな?
なおってげんきだったらきょうかいにもつれていけるね!
いつも大すきだよ
シマエナガより
***
本調子ではなさそうだったけれど、
近くの公園に遊びに行くだけなので、
やっぱり具合が悪かったら帰ればいいかと思い、
本人が行きたいというので、遠足に行くことに。
***
ちょっと心配していた遠足は、
お弁当もお友達同士でおやつの交換こもして食べ、
かくれんぼをしたりと遊びもすべて参加し、
とくに遠足中も体調崩すことなく最後まで遊べたようだった。
が、遠足が終わって帰ってくると、
そのままリビングのマットに倒れこむようにして寝てしまったシマエナガ。
いつもは、こんなふうにぐったりしていることはないので、
やっぱりムリをして遠足に行ったんだろうと思う。
***
遠足に行きたい、という純粋な気持ちからムリをしただけならいいけど、
私がお弁当を作ってしまったがゆえに、
ムダになるのを気にして遠足に行ったのだとしたら。。。
私の胸はキューっとなった。
母も娘も無理せず、
どこにも出かけず1日ゆっくり休息をとる日曜日でもよかったはず。
そんな過ごし方もあったはずなのに。
***
私は私で、シマエナガのために、
体調悪い中、ムリしてお弁当を作った。
シマエナガは、本調子じゃないのに、
ママのお弁当がムダにならないように、
がんばって遠足に行った。
お互い、何も強制していない。
お弁当作ってよね、とも言われてないし、
作ったからには絶対に遠足行ってよね、
なんてことも言ってない。
でも、お互いを思いやってしまったがゆえに、
母も娘も少しずつ、
お互い、ムリをしてしまった、日曜日。
これも、ひとつの思い出。
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