朝活古典:講孟箚記
中学生・高校生の頃を思い出してください。
日本史・世界史は好きでしたか?
僕は嫌いでした。
年号や歴代徳川将軍を覚えさせられたり、世界史は時系列がバラバラに勉強するから意味が分からず、苦しい時間だったことは覚えています。
なのに、なぜ歴史を学ぶ必要があるのでしょう?
吉田松陰は、心が狭くなり、下品になってしまうのを防ぐためと書いています。
なぜ防げるかというと、昔を知ることで今に活かせる知恵が手に入り、昔の立派な人物を知ることで、自分の身を正すことができるからです。
令和になっても、災害が絶えません。
コロナ・地震・猛暑による野菜収穫減少。
人は、現代になってから災害に悩まされるようになったのでしょうか?
鎌倉時代に書かれた「方丈記」を読むと、鎌倉時代から災害に悩まされていたことが分かります。
方丈記に出てくる「鴨長明」は、貴族が高いお金を払って家を建てたのに、地震や暴風で家が壊される様子を見て、小さな家でミニマルな生活を始めました。
また、不幸が続くと生きるのが嫌になってしまい、自暴自棄になってしまうことがありますよね。
でも、昔の人の中にも辛い状況の中で生きる人がいました。
山形の米沢という地域に、養子として殿様になった、「上杉鷹山」という人がいました。
まだ10代で殿様になったのに、地域は赤字・役人は状況を見て見ぬふり・住民は夜逃げ・誰も田畑を耕さないので食べるものがないという、最悪な状況の中鷹山は殿様になりました。
しかし、鷹山の改革によって、赤字をなくし、人を戻し、住民が幸せに生きる基礎を作り直したのです。
昔から困難な状況はあったし、辛い境遇に合う人がいました。
歴史を学べば、状況を冷静に判断できようになり、辛くてもどうにかなると、身を奮い立たせることができるのです。
歴史の入り口は、マンガや入門書で良いと思います。
歴史を学ぶ面白さ、ぜひ発見してみてください。