マガジンのカバー画像

デンマーク文化

32
運営しているクリエイター

#大学院

【昇降デスク】指導教員に「自分のスペースをもらえたりしますかね?」とお願いすると、産休中の方のオフィスを貸してもらえることになった。これが噂の昇降デスク!立ちながらも作業ができるよう上げ下げができるようになっている。とにかくオフィスがもらえてウキウキなので、研究もがんばろう〜

ご飯を食べればお友達。

ご飯を食べればお友達。

デンマークの大学に来てまだ慣れないのは
教員との接し方。

基本的にデンマークでは
教員も生徒も関係なく、下の名前で呼び合う。

私も指導教員の方のことを
日常の会話では慣れないながら下の名前で
呼ばせてもらっているけど
メールの文面になると、カジュアルすぎる気がして
「Dear Prof. 〇〇」と書いていた。

これについてデンマーク人の大家さんと話していると
メールでも呼び捨てで良いよ〜

もっとみる
デンマークの若者の宗教観。

デンマークの若者の宗教観。

先日、デンマークの高校生と「宗教」をテーマにオンラインで交流する機会があった。高校の宗教の授業の一環で、日本の神道や仏教について学んでおり「日本では宗教が日常生活にどのように根付いているのか」を聞きたいとのことであった。

とはいえ、むしろ私の方がデンマークの高校生から多くを学ばせてもらった。私のデンマーク語力が不十分で、彼らの話がすべて理解できたわけではないが、聞き取れたことから「デンマークの若

もっとみる
「自己決定」と「自己責任」。

「自己決定」と「自己責任」。

ーーどう生きるのか?

親世代のように、いい学校にいって、いい会社に入って、家庭をもって、老後は年金をもらって...という安定したライフコースを辿るのが難しくなり、運良くそうできたとしても、それが本当に幸せなのかもわからない。そんな時代を生きる若者にとって、常に突きつけられるこの問いに、私たち大人はどのように応えていくことができるのか。

そのヒントを探るため、デンマークの進路選択を例に考えてみた

もっとみる
🇩🇰 調査レポート07【私たちは北欧社会から何を学べるのか】

🇩🇰 調査レポート07【私たちは北欧社会から何を学べるのか】

先日、同じ研究室の友人と電話で話しました。彼女はスウェーデンにて、若者の社会参画に関する調査を実施しています。

私たちはよく、北欧に住んでみて感じていること・学び・発見。そして、その背景にある日本との地理・歴史・文化の違いについて話し合います。特にこの後半部分を考えるのが、私は好きであり、同時に苦しくもあります。

前半部分だけで議論するとどうしても「北欧社会は〜だ。だから日本より良い」となりが

もっとみる
🇩🇰 調査レポート05【ジャパンブランド】

🇩🇰 調査レポート05【ジャパンブランド】

オーデンセを後に次はオーフス(Århus)というデンマーク第2の都市に移動し、こちらでも知り合いのお宅に泊めさせて頂きました。

お世話になったMさんは、デンマークで働きながら、日本語教師としても活躍されています。

海外に出ると日本の良さがわかると言いますが、私もまさにその一人で、留学を経て日本の良さを再発見することが出来ました。一方で、そうはいってもやはり、デンマークをどこかひいき目に見てしま

もっとみる
🇩🇰 調査レポート03【食卓での会話】

🇩🇰 調査レポート03【食卓での会話】

(前回からの続き…)

調査の後、インタビュー協力者を探してくださった高校の先生と、協力してくれた高校生の娘さんのお家でご飯を頂きました。

「デンマークの人って普段そんなにザ・デンマーク料理みたいのは食べないんだよね〜」と言いつつ、野菜たっぷりのクリームパスタを振舞ってくれました。

「環境に良いように、お肉は入れず野菜たっぷりにしてるよ。」とお父さんが言うと「私はお肉も好きだけど。たまにだけね

もっとみる
外に失いしものを内にて取り戻さん。

外に失いしものを内にて取り戻さん。

先日デンマーク人の友人と話していた時
「Hygge(ヒュゲ)」の話になった。

”Hygge”とはデンマーク独自の概念で、日本語に訳するならば「心地の良い時間や空間」「心がぽっと温かくなる瞬間」なんて言ったりもする。

私:最近日本でもHyggeって聞くようになったよ!本も沢山でてるし。例えばキャンドルを炊いたり、家の家具にこだわることが大切って書いてあったな。

友人:そうだね。でも別に特別なこ

もっとみる