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日々感じたこと。考えたこと。
デンマークの大学院留学・日々の暮らしで感じたこと。考えたこと。
私は研究を通して、若者の生きづらさと向き合っている。生きづらさにそっと寄り添って、その人がありのままで生きられる社会を作りたい。 「若者の」と言うより、「私の」生きづらさと言ったほうが正しいかもしれない。一当事者として、自身が感じてきた生きづらさ。その正体を知りたい。もしできるなら、今生きている人、これから生まれてくる人が、その生きづらさを感じなくて済むようにできたらいいな。そんな気持ちで、日々取り組んでいる。 じゃあ、私の感じてきた“生きづらさ”って何なんだろう。ここで
7ヶ月間にわたるデンマークでの研究滞在が終わった。この数年間、このために走ってきたこともあって、とにもかくにも、今は心の底からほっとしていて、身体に力が入らないほど。それほど常にどこかで緊張感があったのだと思う。 5年前、学生として留学で来ていた時とはまた違う意識で、(まだまだではあるけれど)一研究者として仕事で来させてもらっているんだという意識は、日々どう行動すべきなのかを考える指針となった。 7ヶ月間、何もせず過ごすこともやろうと思えば出来てしまうし、自分の目指す目標
デンマークでフィールド調査を始めてから、上記のことを身をもって体験している。私は「(一応まだ)若者」であり「女性」。今は海外にいるので「外国人」であり「日本人」である。 今まではあまり意識していなかったのだけど、これらの属性が思っている以上に、フィールド先の人々との関係性に影響している。 特に苦労しているのが、調査対象者である若者との関係性。今回は傍観者としてというよりも、参加者として活動に参加しながら調査を進めている。個人的にそれがその場に居させてもらう上での礼儀だと思
先日、デンマークで子どもの精神の課題に取り組む団体が主催する「不登校」がテーマの勉強会に参加した。そこで団体の代表の方が、自身の子供が不登校になった際の体験談を語ってくれた。(※時代や自治体によって対応が異なっている可能性がありますが、あくまでも私が聞いた内容から記述しています) 息子が小学3年生の頃から学校を休みがちになり、頭痛、腹痛、朝起きられないという症状を訴えるようになったという。学校には友達も居て楽しそうにしているのになぜ?と疑問に思ったそう。 その背景には、離
先日、デンマークの高校の歴史の授業を見学させていただいた。生徒たちはこの夏に卒業する高校3年生で、最終試験を間近に控えていた。 今学期の全体の授業テーマは「革命とイデオロギー」時代設定は1700年代〜1900年代。具体的には次の2点が学習目標とされていた。 ①産業化や革命がどのように起こり、その中でイデオロギーがどのように生まれたのか。 ②それらのイデオロギーが歴史にどのような影響を与えたのか。 見学した回の授業は、生徒がいくつかのグループに分かれて、1グループずつ先生と
【スマホの扱い@デンマークの高校】ある高校では、スマホを休み時間や放課後に使うのはOKだけど、授業中は教室の前にある棚に預けるルールとなっている。「もし持ってくるの自体を禁止したら生徒たちが暴動を起こすだろうね」と先生(笑)
先日、高校の先生とお話しする機会があり、デンマークの若者の「生きづらさ」について以下のように話してくれた。 自由に伴う、自分の人生に全責任を負う怖さを、私は最近になってやっと感じるようになったけど、デンマークの若者はより早い段階から、常に感じているのかもしれない。 一方、私もそうだったように、日本の若者はどちらかというと、選択肢が狭いことに「生きづらさ」を感じているのではないか。先生、親、社会の期待によって狭まってしまっていると言った方が正確かもしれない。名言されているわ
【誕生日掲示板】大家さんの高校を訪問させてもらった日、たまたま彼女の誕生日だった。同僚や生徒から次々に「おめでとう」と声をかけられており、何で皆知っているの?と聞くと、その日に誕生日の先生・生徒が掲示板に表示されるそう。デンマーク人のお祝いごとに対する捉え方が表れているよう🎂
【Koldskål】はデンマークの夏の定番デザート🥣バターミルク、ヨーグルト、卵黄、砂糖で出来た(一応)スープに、Kammerjunkereと呼ばれる小さくて丸いクッキーを入れて食べる。ちなみにKoldは「冷たい」、skålは「ボール(お椀)」の意味。
【電車を選んでくれてありがとう】と書かれたデンマークの国鉄の看板。「より多くの人が電車を選ぶほど、CO2の排出量を減らすことができます」と説明されている。デンマーク人の同居人も、夏の旅行は環境への影響を配慮して、飛行機ではなく電車にするそう。
【Ups, vi er voksen(おっと私達はもう大人)】ダウン症の若者達の日常をテーマにしたドキュメンタリー。彼・彼女らにとって大人になるとはどういうことか、それを支える家族はどのような想いかがリアルに描かれている。多くを考えさせられると同時に、観るとほっこりした気持ちに。
【お墓カバー】ロスキレ大聖堂には歴代のデンマーク王族のお墓が展示されている。今年退位したマルグレーテ2世の将来のお墓も既に作られ、その場に置かれているのだけど、亡くなるまでは見えないように「カバー」がかけられている(ベンチとして使用可)3色の色は本人と2人の姉妹を示しているそう👭
【マリファナマーチ】がコペンで行われていた。自治区「クリスチァニア」の人々が中心となり、大きな音楽の流れるトラックを移動させながら、大麻の合法化を訴えていた。その背景には違法な流通を防ぐ等の理由があるそう。フライヤーには今年即位した新国王と女王、胸には大麻の葉っぱが描かれている。
【建前なしのデンマーク人】人からもらった日本の生菓子を同居人達におすそ分けすると「味も変だけど、食感ももっと変だね〜」「小麦粉食べてるみたい」と議論が始まった(笑)逆の立場だったら建前で美味しいと言ってしまいそうだけど、これくらい正直なコミュニケーションも気持ちが良いな〜と思った
【デンマークのパン屋さん】は注文のハードルが高い。セルフ形式ではなく、店員さんに直接頼む形式なので、デンマーク語の難解なパンの名前を伝えなければならない。パン好きなので、色々食べてみたいのだけど、いつも結局手前の方の指をさせる範囲のパンで妥協してしまう🫠
【SAKURA Festival】コペンで開催された桜祭りは大盛況!自分の国の文化にこれだけ多くの人が関心を持って、楽しんでくれている姿を間近で見て、改めてとても嬉しいことだな〜と思った。何より今年も大好きな桜を拝めて何とも幸せだった☺️